今日のみ言葉【No.2856】(2022年 7月16日)「アブラムとロト(3)」
全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」。
(創世記13:9)
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今日はアブラムがどのように霊的判断を下したか、見て参りましょう。
まず問題は、
「アブラムの家畜の牧者たちとロトの家畜の牧者たちの間に争いがあった」
(創世記13:7)
ということでした。
なぜ今まで仲良かった人たちの間に争いが起きたのでしょう?
以前よりも家畜が増えたので、牧草が足りなくなったことが原因だと考えられます。
それに加えて、
「そのころカナンびととペリジびとがその地に住んでいた」
(創世記13:7)
と記してあることから、先住民が確保した土地に入っていくこともできず、牧草を求めるには条件が厳しかったことが伺えます。
しかし、根本的原因はそのことではありません。
争いが起こる原因は、自分の貪欲と相手に対する不信です。
アブラムはエジプトでのトラブルから、神に対して信頼しなければならないことを強く学びました。
そこでアブラムは、今回の争いについては、欲を手放し、神が良いようにしてくださるはずだと神を信頼し、本来は選択権は年長者の彼にあるのですが、それをロトに譲り渡し、彼に選択させたのです。
「全地はあなたの前にあるではありませんか。どうかわたしと別れてください。あなたが左に行けばわたしは右に行きます。あなたが右に行けばわたしは左に行きましょう」
(創世記13:9)
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アブラムはロトに決めさせました。
これはその時点で彼が考えうる限りの信仰の決断だったでしょう。
しかし、これにはいささか疑問の余地があります。
もし、ロトがヨルダンの低地を選ばなかったらどうだったでしょう?
そうなれば、アブラムはソドムとゴモラの近くに住むようになり、神の祝福の計画を妨げる可能性は大いにあります。
従って、アブラムの決断は一見信仰的で素晴らしく見えますが、一歩間違えば神の計画を台無しにする危険性をはらんだ危ないものだったと言えます。
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では、神の計画に沿った決断とはどういうものなのでしょう?
そのためには、原点に帰らなければなりません。
アブラムに最初に下された神の命令は、
「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい」
(創世記12:1)
でしたから、本来、ロトは連れて来るべき人ではなかったのです。
ですから、アブラムはロトに謝罪し、アブラムが主導権を取る中で、正当な分の家畜と財産をロトに分与して生活の保証を与え、ここで正式にお別れをすることが必要だったのです。
例えて言うなら、第一ボタンを掛け違えてここまで来て、なんとかバランスを取っていたものの、収拾のつかない争いに発展したので、一旦ボタンを全部外して、第一ボタンから掛け直すようなものです。
その上で、
「祝福を約束する神がおられるのだから、その神を失うこと以外何ものをも恐れない」
という信仰の決断をし、潤って牧草がたくさんありそうなヨルダンの低地を選ぶことをせず、かえって困難が予想される山地の方をアブラム自身が選ぶこと。
これがこの時点での神を信頼する決断だと考えられます。
さあ、百点満点とは言えない彼の不十分な答案に対して、事はどのように進んだのでしょう?
以下、次回に続きます。
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まず、あなた自身の答案を書きましょう。
それを神様に提出し、ゆだねて事の進展を待つ今日として参りましょう。
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