今日のみ言葉【No.444】(2012年11月 9日)
なぜなら、すべて神から生れた者は、世に勝つからである。
（第1ヨハネ5:4）
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新約聖書が書かれたギリシャ語では、「愛」を表す語がいくつかあります。
ストロゲー…血縁関係の愛。
フィリア…友人関係。友情。
エロース…男女間の愛。人間の愛。
アガペー…無条件の愛。神の愛。
現代のラブソングはエロースの愛(人間の愛)を歌っています。
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エロースの愛は、対象となる相手が価値を持っている間だけ愛せる愛です。
つまり、花に美しいという価値がある間はその花を愛せますが、枯れて茶色になると愛はなくなり、花は捨てられます。
相手が優しく、自分を慰めてくれると愛を感じますが、一転、相手が冷たくなるとこちらの愛も冷えます。
エロースの愛である人間の愛は、相手に価値を認めなくなると、つまり、自分にとって益でなくなると関係を切るのです。
ですから、この世の勝者でいる間は人はちやほやしてくれますが、敗者側になり出すと人はサーッと離れていきます。
これが世の常です。
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そういう世の中だけが人生だと見ていれば、失望落胆する他はありません。
しかし、価値のない私を選んで、無条件の神の愛（アガペー）で愛されていることがわかると失望落胆しなくて済みます。
これが
「すべて神から生れた者は、世に勝つ」
ということです。
謙遜を志していたのに、いつの間にかその道を外れ、傲慢になっている自分であることも分からず、いつも人のせいにして不満を持って生きているのが私たちです。
イエス・キリストはその私たちを包んで下さり、慰めと励ましを与えて下さいます。
尽きないアガペーの愛で愛されているからこそ、暗い世の中に再び出て行き、勝っていくことが出来るのです。
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今日も神の愛に力づけられて参りましょう。