今日のみ言葉(2011年4月24日)【No.35】

2012年1月23日

「苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました。」
(詩篇119:17)

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現代医学は早期離床・早期リハビリを目指します。

全身麻酔で体にメスを入れた後、しばらくは安静にして静養するのが大切と一般人は考えますが、時代は大きく変わりました。ガンの手術の後でも、早期離床といって早くベッドから離れ、歩行を開始することが基本的な考え方になっています。

その理由は、既に治療がなされているにもかかわらずベッドに寝ている状態を続けると、様々な合併症が出現し、起き上がることさえ困難になることがわかったからです。特に高齢者の場合、そのまま寝たきりになってしまうことも珍しくありません。「手術後の人には厳し過ぎるのでは…」、と思うかもしれませんが、むしろ患者さんのために早期離床が強く推奨されているのです。

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今日の御言葉は、その霊的リハビリの言葉です。

試練の中にいる時は苦しいものです。神の意図が見えず、「なぜこうなった?」、「いつまで続くのか?」、「答えはどこか?」ともがき苦しみ葛藤します。

その真っ最中で私たちは、「苦しみにあったことは、わたしに良い事です」という御言葉を聞くのです。とても良いとは思えない時に「わたしに良い事です」と聞き、自分に理解させようとすることは自分に嘘をついてごまかすかのようで大変辛い作業です。

100%そう思えなくとも、自分に語り聞かせます。

まずはそれでいいのです。霊的な早期離床・早期リハビリはその第一歩目を経て始まっていくからです。

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やがて後半部分の「これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました。」が見えるようになってきます。おきてとは律法であり、神の意図する思い、すなわち御心です。

リハビリの効果が現れるまでには時を必要とします。何の効果も感じないながらも毎日リハビリを続けていく積み重ねがあって初めて身体が変わっていきます。御心がわかり、この苦労の意味がわかることが出来るのも、そのようなプロセスを踏むからです。

「今はそのようには思えないけれど、いつか、『苦しみにあったことは、わたしにとって良かったのだ』、と思える日が来る」と、この詩篇で表される霊的リハビリを続けてまいりましょう。

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試練は辛いものです。しかし、その中から学べることをしっかりと得ていきたいものです。

初期,御言葉

Posted by maruyama