今日のみ言葉【No.2552】(2021年 6月 3日)「キリスト教イロハ（158）『預言者（2）』」
しかしあなたは腰に帯して立ち、わたしが命じるすべての事を彼らに告げよ。彼らを恐れてはならない。さもないと、わたしは彼らの前であなたをあわてさせる。
（エレミヤ1:17）
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あなたは聖書を読む時、それが自分に語られていると思って読むようにしてはいませんか？
それは大変良い読み方です。
しかし、旧約聖書の預言者たちは、遥か未来の21世紀に生きる日本人に向けて語っていたのではありません。
彼らは自分たちが生きていた時代の人々に向けて、その時代の特定の問題に対して語っていたのです。
このことを知った上で、
「では、神は今の私に預言者のメッセージを通して何を語っているのか？」
という姿勢で聖書を読むと、誤った適用を避けることができ、正しいメッセージを汲み取ることができます。
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預言者は神に選ばれた使者です。
彼らは神からの啓示を受け、独特のメッセージを伝えました。
「あなたは腰に帯して立ち、わたしが命じるすべての事を彼らに告げよ」
（エレミヤ1:17）
しかし、忘れてならないことは、預言者とてその時代の人々であるということです。
彼らが見えていたのは自分たちが生きていた時代の人々であり、その時代の特別な問題です。
つまり、預言者は、北イスラエル王国と南ユダ王国の諸国民に対して、及び、その時代の指導者と他国の民に対して、神から与えられた言葉を語ったのです。
ですから、基本的に預言者のメッセージは当時の人々に対してであり、現代の私たちに対してではありません。
また、語られている問題も今の私たちの問題ではなく、何千年も前にイスラエルで起きていた問題です。
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そうは言っても、
「なーんだ、じゃあ、イザヤ書とかエレミヤ書とかの預言書は読まなくてもいいんだ。だって私と関係が無いんだもの。読んだってムダでしょ」
とはなりません。
古代イスラエルの民と現代の私たちとの間に共通点があれば、預言者のメッセージは適用されます。
たとえば、もしあなたが神を忘れて自分の利を第一に求めているなら、当時のイスラエルの民が行っていたことと同じですから、預言者の言葉はあなたに向けて語られていると判断されます。
また、預言者自身が意識していなくとも、神が未来に関する事柄をメッセージとして与えていることがあります。
これらの条件をクリアした上で、現代日本に生きる私たちは預言者たちのメッセージを
「聖書を読む時、それが自分に語られていると思って読むようにして」
いて良いのです。
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今のこの私の状況とは、どのようなものでしょうか？
客観的に見つつ、神のメッセージを正しく取り入れる今日として参りましょう。
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