今日のみ言葉【No.2796】(2022年 4月23日)「創世記(11)」
主なる神は人に呼びかけて言われた、「あなたはどこにいるのか」。
(創世記3:9)
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戦後の食糧危機が終わって20年たった昭和40年頃の小学校では、給食を残すことなどもってのほかでした。
私は食べ物の好き嫌いが激しい子供だったので、
「食べられるだけでも感謝。全部残さず食べなさい」
と指導された昼の給食は拷問の時間となりました。
そこで、残した食パンを机の中に放り込み、全部食べたことにして隠しました。
やがてカビが生えて異様な臭いがしだしましたが、子供ですからどうしようもなく、パンはどんどん貯まるばかりです。
とうとう友だちに見つけられ、泣く泣く先生に処理してもらい、私の机の中はもちろん、心もスッキリとしました。
あの時の、
「隠すと、とんでもないことになるのだなあ」
という体験は、後々、神に対する罪の告白と悔い改めの時に、正しい方向に進めさせる大きな力となりました。
最初の人間は、この「隠す」ことをしたと創世記で明らかにされています。
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罪を犯した人間が最初にすることは、隠すことです。
「いちじくの葉をつづり合わせて、腰に巻いた」
(創世記3:7)
彼らは自分たちの生殖器を隠しました。
次に、自分たちの存在自体を隠そうとしました。
「彼らは、日の涼しい風の吹くころ、園の中に主なる神の歩まれる音を聞いた。そこで、人とその妻とは主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した」
(創世記3:8)
「日の涼しい風の吹くころ」とは、一日のうちで最も心地よい時間です。
それまでは、神と会うことは喜ばしい時を過ごすことだったのです。
しかし、神の命令に反逆し、罪を持つようになってからは一変します。
神と出会うことは恐れとなり、アダムとエバは自分たちの姿を隠してしまったのです。
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この人間に対して、神は不思議な問いかけをなさいました。
「主なる神は人に呼びかけて言われた、『あなたはどこにいるのか』」
(創世記3:9)
神は人間がどこにいるのかわからなかったのでしょうか?
そんなことはありません。
「主なる神は人に呼びかけて言われた」とあるのですから、当然その居場所は確定しています。
神は、身を潜めて隠れたつもりになっている人間に向かって、「あなたはどこにいるのか」と呼びかけているのです。
これは一体どういうことでしょう?
なぜ神はどこにいるのかわかっている人間に対して、
「そこにいるのはわかっている。素直に出て来なさい」
とは言わずに、
「あなたはどこにいるのか」
と尋ねたのでしょう?
これはあなたに対する宿題でもあります。
神様からあなた自身が
「あなたはどこにいるのか」
と問われているとしたらどうでしょう?
この続きの解説は次回に譲りますので、自分なりの答を見出してみて下さい。
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私たちは「あなたはどこにいるのか」と問われている存在です。
「神様、私はここにいます」と、自分の居場所をはっきりと言える今日として参りましょう。
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