今日のみ言葉【No.2797】(2022年 4月25日)「創世記(12)」

人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。
(創世記3:12)

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あなたの目の前に突然ライオンが現れたとします。

すると、一瞬にして顔から血の気が失せ、手先が冷たくなります。

これは、傷を負って出血するのを最低限に抑えるため、身体が自動的に血液を表面から内側に引っ込める働きです。

そしてどうするか。

命の危険を感じるほどのストレスに対して、人間が取る態度は2つしかありません。

立ち向かうか、逃げるか、です。

エデンの園で神様と会うのに全くストレスを感じなかった人間でしたが、今や恐れを感じる状態になりました。

彼らはどのような選択をしたのでしょうか。

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神様の

「あなたはどこにいるのか」
(創世記3:9)

という問いは、隠れている人間に向かって語られた言葉です。

これは、神の前に立つのか、それとも逃げるのか、どちらにするのかという選択を迫っています。

神の最良のシナリオは、アダムとエバが逃げずに神に向かって立ち、自分の罪を告白し、その後下される神の裁きを正当なものとして受けることです。

彼らはどうしたでしょうか?

彼らは神の前に現れ、アダムは神に向かってこう言いました。

「園の中であなたの歩まれる音を聞き、わたしは裸だったので、恐れて身を隠したのです」
(創世記3:10)

逃げずに自分の気持ちを言い表したのですから、この段階までは合格点です。

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神は次にこう質問されました。

「あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べるなと、命じておいた木から、あなたは取って食べたのか」
(創世記3:12)

食べたのか、と尋ねられているのですから、これに対する返答は、

「はい、私は善悪を知る木の実を取って食べました」

となるべきです。

ところが、アダムの答は、

「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」
(創世記3:12)

というものでした。

これは責任回避であり、エバのせいにする責任転嫁です。

しかも、

「わたしと一緒にしてくださったあの女」

という言い分から、

「神様、あなたにも私が罪を犯した責任の一部はあるのではないですか」

という批判が込められているのが伺えます。

エバも同様に

「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」
(創世記3:13)

と、自分の責任は棚上げにして、原因をへびのせいにしています。

もしも、アダムが、

「神様、悪いのは全部私です。私は妻を治める責任がありながら、それをしませんでした。神様の命令を守ろうとしない妻を止めることをせず、私も善悪を知る木の実を自分の判断で食べてしまいました。私は罪を犯しました。申し訳ありません」

と言っていたら、人類の歴史は今とは別のものとなっていたのではないかと思われます。

しかし、罪の重荷は重すぎて耐えきれず、人は絶えず他者に負わせて楽になろうとします。

アダムとエバに罪が入った瞬間から、彼らの性質は腐敗し、神の基準からは遥か下に堕落しました。

ここにおいて、神のさばきは決定します。

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自分の罪を認めず、誰かのせいにする性質は、現代の至るところで見受けられ、人間関係破壊の原因となっています。

聖書はこの世が悲しみであふれているのは、人間が神の命令に反逆し、罪を犯したからだと説明しています。

このことを「単なる物語だ。神話の一種だ」と片付けずに、人間の運命を左右する真理だと受け入れることがポイントです。

神が下す裁きを受け入れるなら、その論理の進め方と同様にして、神が用意されている救いが私たちに確実に適用されるからです。

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責任転嫁する性質を持った自分であることを認め、そこから神の救いを求める生き方をして参りましょう。

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Posted by maruyama