今日のみ言葉【No.2226】(2020年 3月21日)「一心にわたしを尋ね求めるなら」

2020年3月21日

あなたがたはわたしを尋ね求めて、わたしに会う。もしあなたがたが一心にわたしを尋ね求めるならば、わたしはあなたがたに会うと主は言われる。
(エレミヤ29:13-14)

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日本人にしかわからない聖書ジョークをひとつ。

出エジプト時代、神様は天からマナという不思議な食物を降らせ、イスラエルの民はそれを食べて40年間荒野で生きていました。

その料理の仕方が聖書に書いてあります。

「民は歩きまわって、これを集め、ひきうすでひき、または、うすでつき、かまで煮て、これをもちとした。その味は油菓子の味のようであった」
(民数記11:8)

マナを食べる時は板に乗せて切り分けたそうです。

この板を「マナ板」と言います。
(ジョークです!絶対に信じないで下さい)

さて、「信仰」という俎板(まないた)の上には、常に、「証明できないもの」という食材が乗っています。

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ある頭脳優秀な青年が牧師に

「もし本当に神がいらっしゃるなら、私はキリスト教の信者になりたいとは思いますが…」

と思わせぶりな言い方をしたその次に、

「先生、ぜひ神の実在を証明して下さい。それが神を信じない世の中が待ち望んでいることではないですか?今は科学の時代です。私たちは信じる前に証明が欲しいのです」

すると牧師はこう答えました。

「君、それは矛盾だよ。もし証明ができたら、そこに信仰の入る余地はなくなるんだ。証明できないことを信じるのが信仰だからね」

この若者がその答で納得するはずはありません。

「神様は全人類が神を信じることを望んでいるのでしょう?だとしたら、なぜ自分がそうだと証明しなかったのですか?」

牧師は静かに聖書を開いて次の箇所を見せました。

「信仰がなくては、神に喜ばれることはできない」
(ヘブル11:6)

議論はここで終わりです。

これ以上の進みようがないからです。

後はそう信じてやるかやらないか。

この先は思考によってではなく、行動を通して知る世界だからです。

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実は証明できないものを信じて進むという生き方は、神の世界に限られたものではなく、人間の世界でも一般的に行われていることです。

私はある学校のスクールカウンセラーをさせていただいておりますが、かつてその学校では不登校予備軍とでも評されるような生徒さんたちがいました。

その学校のN先生から

「彼らの話を聞いてやってくれないか」

と頼まれ、何度かお伺いし、お話を聞かせてもらう時間を持ったことがありました。

私は自分を売り込むつもりもなく、カウンセリングの実力を示そうという野心もなく(だいたい実力などありませんから…)、ただただ話を聞き、彼らの窮状に「それはそうだろうねえ」と共感したという記憶しかありません。

しかし、N先生の目には

「この人にならうちの学校の生徒を任せられる」

と映ったのでしょう。

その後しばらくしてから、正式にその学校のスクールカウンセラーとして来ていただきたいという依頼を受けました。

能力十分だという完璧な証明を示さない前に、私という人間を信頼してくださったのです。

これがキリスト教で言う「信仰」というものです。

私はその「信頼」を受けた者として生かされてきたと実感しています。

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私たちの目の前には常に未知のものがあり、一体どうなるかわからないことが次々と出てきます。

しかし、信仰はその未知の領域の境界線をポンと飛び越えられるのです。

それは思慮の浅い無謀な行為ではなく、キリストが私のために十字架で命を捧げて下さったという堅い事実の上に立った行為です。

神様がいるという証明を一生懸命得ることにも意義がありますが、神を一心に尋ね求め、証明を得る前に神が愛であることを信頼して進み、そして神のみわざを見る人生の方を聖書は勧めています。

神に愛されていると信じ、御心と信じる方向に進み出す今日として参りましょう。

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Posted by maruyama