今日のみ言葉【No.1330】(2016年 7月15日) 016 「パリサイ人シモンと香油を塗った女」(2)
それであなたに言うが、この女は多く愛したから、その多くの罪はゆるされているのである。少しだけゆるされた者は、少しだけしか愛さない
(ルカ7:47)
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私は工学部の応用化学科の出身のせいか、料理を見ると、どうしても
「これはビタミンA。これはタンパク質。生命維持用の必須成分はどれだ?」
と見てしまいます。そして、
「この物質は60度を境に質が変わるから、熱々のうちに食べたほうが良い」
という判断をして食べているのが普通です。
ですから、
「心のこもった、愛情いっぱいの手作り料理なのよ」
と言われると、実は内心、四苦八苦しております。
管理された食品工場で、ロボットがプログラミングされた通りに作った料理との違いがわからないからです。
どうやら私はパリサイ人シモンの側の人間のようです。
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そのシモンと正反対の人が彼の家に現れました。
そこにいた人々は驚いたに違いありません。なぜなら、
「その町で罪の女であったもの」
(ルカ7:47)
と聖書自身が表現しているほどの女が、よりによって律法に厳格なパリサイ人の家に入ってきたからです。
きっと彼女は町の人々から「どうしようもない女」というレッテルを貼られ、差別の目で見られていたことでしょう。
しかし、イエス様はどんな人も神に造られた作品、愛される存在として見ておられます。
ですからこの女に最初に接した時も、その態度は変わらなかったはずです。
彼女は痛く感動し、更に予想外の行動を見せました。
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それは
「泣きながら、イエスのうしろでその足もとに寄り、まず涙でイエスの足をぬらし、自分の髪の毛でぬぐい、そして、その足に接吻して、香油を塗った。」
(ルカ7:38)
という行為でした。
香油は非常に高価なものであり、自分の結婚式のために備えるものでした。
彼女はそれを捧げたのです。
罪をゆるしていただいた。だから、この愛に変わった。
シンプルでストレートな表現です。
この女は、自分の今までの生活がどんなものであったとしても、それを赦し受け入れて下さったイエス様の愛にふれ、感謝の応答として、あふれるばかりの愛を示したのでした。
多く赦されたものは多く愛し、少しだけ赦された者は少しだけしか愛さない。
私たちが自分の罪や欠点、過去の失敗などに目をつぶらず、ありのままの自分を直視していくときに、多く愛していくことが出来るようになります。
それは、多く赦して下さるキリストの十字架の救いに出会うときに初めて可能なことです。
自分を直視し、そのまんまでゆるされる恵み
過去を塗り消してしまいたいと思う人ほど、この女のように愛することができます。
多くゆるされていることを知りましょう。
そうすれば、過去と対面し、自分自身を直視することが難しいことではなくなります。
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自分のありのままで生かされている感謝を表現する今日として参りましょう。
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