今日のみ言葉【No.2765】(2022年 3月10日)「キリスト教イロハ(225)『ヨハネの第1の手紙』」
愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛して下さったのであるから、わたしたちも互に愛し合うべきである。
(第1ヨハネ4:11)
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「神は愛である」
(第1ヨハネ4:8)
という御言葉で有名なヨハネの第1の手紙ですが、それだけではなく、この手紙は新約聖書の思想と神学に多大な光を投げかけています。
今日は少しでもその光に触れて参りましょう。
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ヨハネの第1の手紙が書かれた時代は、グノーシス主義という異端信仰が教会の中に入ってきた時代です。
その人たちは、物質は悪であり、霊は善であるという二元論を主張していました。
その考え方で行くと、
「神の子が悪である肉体を取るはずがない。だからイエスは神の子ではない」
という論理になり、イエスのメシア性を否定する教えとなります。
それに対する反論として書かれたのがこの手紙です。
冒頭の1章1節にそれが明確に表されています。
「初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て手でさわったもの、すなわち、いのちの言について」
(第1ヨハネ1:1)
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ヨハネの第1の手紙の構造は以下の通りです。
(1)著書の確信(1章1節〜4節)
(2)キリストの生命(1章5節〜2章17節)
(3)内と外との戦い(2章18節〜4章6節)
(4)信仰の勝利(4章7節〜5章)
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本書のテーマは、イエス・キリストの十字架の死で神の愛が明らかにされたので、その神の愛で互いに愛し合う生活が重要であることです。
「愛する者たちよ。神がこのようにわたしたちを愛して下さったのであるから、わたしたちも互に愛し合うべきである」
(第1ヨハネ4:11)
これを理解するために、
「あなたが10回悪口を言うと、10回悪口を言われたのと同じストレスになる」
という脳科学の成果を持ち出して説明してみます。
なぜそんなことが言えるのでしょう?
記憶や感情をコントロールする大脳辺縁系は「主語」が理解できないからです。
授業中に騒いでいた生徒を先生が叱ると、自分はまじめに授業を受けていたのに、同じく怒られたような感じがして嫌な気分になるのは、「主語」を理解しないこの古い脳の部分のせいです。
これは否定的影響ですが、同じ原理で肯定的影響も働きます。
誰かを愛したら、それは自分が愛されているのと同じと脳は感じるということです。
互いに愛し合うことの重要性がここに見出せます。
ヨハネの第1の手紙はこの真理を私たちに伝えています。
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今日、誰かに愛を投げかける日となりますように…。
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