今日のみ言葉【No.2737】(2022年 2月 3日)「キリスト教イロハ(215)『テサロニケ人への第1の手紙』」

ところが今テモテが、あなたがたの所からわたしたちのもとに帰ってきて、あなたがたの信仰と愛とについて知らせ、また、あなたがたがいつもわたしたちのことを覚え、わたしたちがあなたがたに会いたく思っていると同じように、わたしたちにしきりに会いたがっているという吉報をもたらした。
(第1テサロニケ3:6)

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テサロニケ人への手紙は、世の終わりとキリストの再臨について書かれてあるので有名です。

今日はその手紙全体について見ていきましょう。

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テサロニケ人への第1の手紙は、紀元50年頃、コリントでパウロが書いた手紙です。

ですから、新約聖書の文書の中では一番最初に書かれた書となります。

使徒行伝17章1節〜10節を読むと、パウロは

「三つの安息日にわたり、聖書に基いて彼らと論じ」
(使徒17:2)

とありますから、3週間に満たない期間だけテサロニケで伝道し、短い期間にもかかわらず、キリストを信じる者が多く起こされました。

「ところが、ユダヤ人たちは、それをねたんで」
(使徒17:5)

いたので、

「町をぶらついているならず者らを集めて暴動」
(使徒17:5)

を起こしました。

パウロは十分な期間滞在することができないまま、テサロニケを後にしました。

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気になるのはテサロニケ教会のその後です。

彼らは迫害を受けており、また、信者を誘惑する者も出現しているという情報が入ってきます。

そこでパウロは、弟子のテモテを使者として遣わしました。

有能な彼はテサロニケ教会の人々の様々な質問に答え、問題に対処し、パウロのもとに帰ってきました。

報告を聞いたパウロは大きな喜びに包まれました。

テサロニケ教会のクリスチャンたちが迫害にもめげずに信仰を守り、愛の働きをしていることがわかったからです。

しかし、すべての問題が解決されたわけではなく、テモテが持ち帰った報告の中には、まだ経験が豊富でないテモテでは取り扱えない問題や、神の啓示を受けたパウロしか答えることのできない問題がありました。

パウロはこの手紙で、テサロニケ教会の信者の信仰上の質問に答え、神の奥義を表し、さらに彼らを励ましています。

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内容は以下の通りです。

(1)挨拶(1章1節)

(2)患難は定められたものである(1章2節〜3章13節)

(3)キリストの再臨と死人の復活を正しく信ずべきこと(3章14節〜5章24節)

(4)結語(5章25節〜28節)

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テサロニケ教会に問題があり、しかもテモテがそれを解決できなかったことは、その当時としてはマイナスの面だったかもしれません。

しかし、それによって彼らの愛と信仰が明らかにされ、キリストの福音は命を持っていることが証しされました。

また、テモテが未解決の問題を持ってきたお陰で、パウロを通して私たちは神の奥深い真理を知ることができています。

失敗と見えるところにも神の深い御計画があることを信じ、喜びを持って生きて参りましょう。

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