今日のみ言葉【No.2709】(2021年12月21日)「信仰のお手本(3)」
彼らはイエスのところにきて、熱心に願って言った、「あの人はそうしていただくねうちがございます。
(ルカ7:4)
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キリスト降誕の地ベツレヘムは、現在アラブ人入植者が大多数を占めるイスラム教世界となっています。
想像していた聖書の世界のイメージとはかけ離れた現実に、私は大変驚きました。
ところが、さらに驚いたことに、キリスト教が敵視され、コーランが流れる町の外れに、表からは絶対にわからないようにしてキリスト教ショップが経営されてあったのです。
我々外国人観光客はそこで喜んでおみやげを買い、外貨を落としますから、それによって地元経済が潤う仕組みになっているのでしょう。
お金の力とは強力なものです。
信仰は信仰、ビジネスはビジネスと割り切って考えるやり方に私は多少の疑問を覚えながらも、したたかに生きるアラブ人たちの姿が印象的でした。
聖書の中でも、金の流れを見ていくと、その人の心がどうであるかがわかります。
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この百卒長の僕の癒やしの記事では、常識はずれのことがあっさりと書かれてありますので、少し説明します。
まず、百卒長はローマ帝国側の人間ですから、支配される側のユダヤ人たちに命令することができるはずです。
しかし、彼はそんなことをせず、自分を下に置き、謙遜にユダヤ人の長老たちにお願いをしています。
また、ユダヤ人は異邦人を軽蔑し、交流をしないはずなのに、長老たちは百卒長の頼みを聞き入れています。
その頼みとは、彼らが敵視するイエスという人物に頭を下げて頼むということです。
ユダヤ人の長老たちはイエスをメシアであるとは認めていません。
そのイエスに頼みに行くなど、するはずがないのです。
まとめると、
(1)百卒長は命令するはず。しかし、謙遜に依頼している。
(2)ユダヤ人は異邦人にかかわらないはず。しかし、百卒長に協力している。
(3)長老たちはイエスを敵視するはず。しかし、頼みに来ている。
という、本来ありえない状況が起きているのです。
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さて、ユダヤ人たちが
「あの人はそうしていただくねうちがございます」
(ルカ7:4)
と、異邦人である百卒長を高く評価し、自分たちとは立場が逆のイエス様に熱心に願ったというなら、そうさせた強力な理由があったはずです。
次の5節を見れば、納得なさるでしょう。
「わたしたちの国民を愛し、わたしたちのために会堂を建ててくれたのです」
(ルカ7:5)
百卒長はユダヤ人の会堂建築資金を出した人だったのです。
ここで、
「なるほど、そうか。やっぱり金か。ユダヤ人の長老と言えども、金を出してくれた人の言うことは聞かざるを得なかったというわけだな」
と、したり顔で頷いた人はいませんか?
信仰は信仰、お金はお金で、別物なのでしょうか?
続きは次回に…。
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本来ありえないはずの世界が信仰の世界では待っています。
その世界を正しく見るために、信仰の目をまっすぐ神に向けて参りましょう。
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