今日のみ言葉【No.2708】(2021年12月20日)「キリスト教イロハ(206)『ヨハネによる福音書』」

しかし、これらのことを書いたのは、あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じるためであり、また、そう信じて、イエスの名によって命を得るためである。
(ヨハネ20:31)

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求道者の方が聖書を買い求め、

「どこから読んだら良いでしょうか?」

と尋ねてこられたら、クリスチャンの先輩は

「ヨハネによる福音書から読むといいですよ」

とお答えになるのではないでしょうか?

新約聖書にある4つの福音書は、どれもイエス・キリストの言葉と行いを記した書ですが、その中でも特にヨハネは

「しかし、これらのことを書いたのは、あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じるためであり、また、そう信じて、イエスの名によって命を得るためである」
(ヨハネ20:31)

と、執筆目的を

「イエスは神の子キリストであると信じるため」

と明確にしているからです。

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ヨハネによる福音書は他の3つの福音書とは趣を異にしています。

マタイ・マルコ・ルカの執筆年代は紀元60年から80年代で、共通した記事が多く見られるところから共観福音書と呼ばれます。

これに関しては過去記事を参考にして下さい。
mikotoba.org/?p=4059

一方、ヨハネによる福音書はそれより後の80年〜90年代に書かれています。

長い時間をかけた分、ヨハネの頭の中で、キリストの言葉とそれに対する神学的思索が熟成されて出てきています。

ですから、どこまでがイエス様の言葉で、どこからがヨハネの言葉か判別しがたい箇所もあります。

ヨハネ3章のニコデモとの会話はその代表例です。

そして、この箇所に本書の中心思想である

「御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得る」
(ヨハネ3:16)

が記されています。

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ヨハネによる福音書の内容は以下の通りです。

(1)神の言(ことば)としてのキリストによる啓示(1章〜12章)

(2)弟子たちへのキリストによる啓示(13章〜17章)

(3)受難と復活の出来事(18章〜21章)

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イエスは神の子キリストであり、信じる者が永遠の命を得るためにヨハネ福音書は書かれています。

その本筋からそれることなく、確かなメッセージをいただいて読み進めて参りましょう。

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