今日のみ言葉(2012年 4月12日)【No.283】

すると、イエスは彼らに言われた、「わたしだ、恐れることはない」。
(ヨハネ6:20)

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今日の聖句は、5000人の給食の奇跡の直後の個所です。

そのような大きな出来事の後ですから、

「何が来ても大丈夫」
「ドンと来い!」

という勇ましい気持ちになっていても不思議ではありませんが、弟子たちは闇夜のガリラヤ湖上で風と波に翻弄され、何の力も湧いてきませんでした。

しかも、イエス様が海の上を歩いてこられるのを見て、幽霊だと思い恐れました。

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人間の現実とはこのようなものです。

どんなに素晴らしい大きな神のみわざを体験しても、その後の生活で全く恐れや不安から解放されるかというと、そうでもないのです。

この世の力は雑草のようにはびこってきますし、困難がやってくると、

「神様はどうしてこの困難が来ないようになさらなかったのか」

と不審に思い、どうしたらよいか分からない自分自身にいらだちを覚えさえします。

奇跡の後には安定した生活が保障され、それがずっと続く…、というのは幻想です。

聖書は、神がこの世におられるとはっきり分かった奇跡の後でも、私たちは不安定な生活に突入することもあるのだ、と告げています。

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しかしこの現実のただ中、神がいるならどうしてと思わざるを得ないような中にあって、

「わたしだ、恐れることはない」

という御声を聞くのです。

これが本当の平安です。

試練や困難がないことが平安なのではありません。

試練や困難はしょっちゅうやって来て、不安と心配の嵐が吹き荒れる中、

「わたしだ、恐れることはない」

という御声を聞き、慰めを得、そこで得られる平安こそが、同じ苦境にいる他者を慰め、分かち合える平安となるのです。

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今日も神の平安に包まれますように…。

ヨハネ,御言葉

Posted by maruyama