今日のみ言葉【No.2191】(2020年 2月 3日)「キリスト教イロハ(44)『共観福音書』」
神の子イエス・キリストの福音のはじめ。
(マルコ1:1)
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新約聖書を1ページから順に読み始めると、「あれ、これと同じ話があったな」と感じる瞬間が何度も出てきます。
最初の4つの福音書は4人の別々の記者によって書かれたイエス・キリストの言行録ですから、重複箇所があるのは当然です。
この内の3つには共通する部分が多くあるので、共観福音書(きょうかんふくいんしょ)と呼ばれています。
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聖書の中で、イエス・キリストの言葉と行いを記した最初の4つの書物を福音書と言います。
この「福音(ふくいん)」という語は、原語のギリシャ語でユウアンゲリオンと言い、「良い知らせ」という意味です。
イエス・キリストの存在そのものが良き知らせであり、喜ばしいメッセージ、すなわち福音だということです。
福音書のうち、マタイ、マルコ、ルカは資料や内容から見て共通なものが多いことは読めばわかります。
従って、これら3つは共観福音書と呼ばれるようになりました。
これに対してヨハネによる福音書は、ずっと後で書かれた関係上、キリストの史実がヨハネの思索の中で熟成され、神学的要素が強くなっています。
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共観福音書と言っても3人が集まって編集会議を開いて書いたわけではありませんから、細かな違いが各所にあります。
だからといって「聖書には誤りがある」と決めつけてもいけません。
このような違いに気づいた時は、中心的メッセージをとらえることを心がけて読むことをお勧めします。
現代のように画像や動画でその場を撮影して動かぬ証拠を確保できる時代ではありません。
その人がその場で見たこと、聞いたこと、そして人々から伝え聞いたことのみがすべてです。
ですから、情報には多少の振り幅があることを承知の上で、しかし、これだけは伝えたいと願った福音書記者たちのメッセージを間違いなく受け取ることが現代の聖書の読み手に必要とされることです。
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2020年の今、聖書は文字として読めるだけではなく、DVD等で映像としてその内容を知ることができます。
インターネットの動画サイトでは無料で種々のキリスト教動画を見ることができます。
また、CDを通して音声で聖書を聴くこともできますし、スマートフォンの無料アプリで聖書を聴くこともできます。
昨年末に発表された「聴くドラマ聖書」は本当にこれが無料でよいのかと思うほどの出来栄えです。
(https://graceandmercy.or.jp/app/)
神の恵みを享受できる今、ぜひその中に浸り、その恵みの応答として「良き知らせ」を他者に分かち合える存在として生きたいものです。
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聖書を通して神の御心を受け取る今日でありますように…。
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