今日のみ言葉【No.2701】(2021年12月11日)「問題解決志向」
愚かで無知な論議をやめなさい。それは、あなたが知っているとおり、ただ争いに終るだけである。主の僕たる者は争ってはならない。だれに対しても親切であって、よく教え、よく忍び、反対する者を柔和な心で教え導くべきである。
(第2テモテ2:23-25)
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「あの人のせいで」と、他人に問題の責任をなすりつける行為は、アダムとエバ以来人間がやって来たことです。
しかし、アメリカの大学バスケットボール界でUCLAを10度全米王者に導いたクリスチャンの名将ジョン・ウッデン(John Wooden)監督は、
“Nobody is defeated until he starts blaming somebody else. My advice to you is don’t fix the blame. Fix the problem.”
「人のせいにし始めない限り、誰も敗者ではない。私の君たちへのアドバイスは、『人のせいにするな。むしろ問題を解決せよ』だ」
という名言を残し、誰かのせいにして自分を楽にさせる方向から、理詰めで問題を解決する方向へと選手たちを導きました。
“Champions never complain, they are too busy getting better.”
「チャンピオンになる人たちは決して不平を言わない。問題を改善するのに忙しすぎるからだ」
という彼の言葉は、その辺の消息を語っているのでしょう。
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今日の聖句で、パウロは弟子のテモテに、不毛な神学論争を避け、問題解決の方向に進めとアドバイスしています。
その時の態度は、
「だれに対しても親切であって、よく教え、よく忍び、反対する者を柔和な心で教え導くべきである」
(第2テモテ2:23-25)
です。
感情的にならず、理性的に、そして終始ソフトな心構えで教えるのです。
この中に「よく忍び」とあるのは、相手が問題の責任をあなたのせいにしたり、感情的に迫ってきたりして、こちら側の誠意も論理も受け付けない状態になることがあるからです。
ふと釣られてこちらも感情的になれば、相手は待ってましたとばかりにそこに絡みだし、問題解決の方向からは遠く離れてしまいます。
ですから、忍耐を必要とする時間帯があるのです。
そこであなたを助けるのは、やはり問題解決志向に徹することです。
気持ちを晴らすのはなく、目的を果たす。
ゴールがはっきりしている人ほど、このことができるようになります。
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先程のジョン・ウッデン監督は中心選手のわがままという問題に突き当たりました。
ビル・ウォルトンという学生が2年生の時に全米の最優秀選手になり、彼の活躍でUCLAは優勝しました。
これだけ貢献したのだから許されるとでも思ったのでしょうか、彼は翌年の練習開始の日、髪の毛ともみあげを伸ばして現れました。
ところが、これはウッデン監督の下では禁止されていました。
ウッデン監督はウォルトンに
「練習には入れないよ」
とはっきりと告げました。
理由は単純明快。
「もみあげから汗が滴り落ちて、手が滑ってファンブルしたら、試合に負けるかもしれないからだ」
ウォルトンは、すかさず
「コーチに僕がどう生きるかを決める権利はない」
と反論しました。
もしあなたが監督だったとしたら、この主張にどう返答すべきか迷うのではないでしょうか?
なぜなら、彼は最優秀選手なのです。
この選手の機嫌を損ねてやる気を失ったら、チームの力はガタ落ちになり、試合に負けてしまうかもしれません。
しかし監督はこう言いました。
「それはそうだ。でも試合に誰を出すかを決める権利はある。短い付き合いだったな。ご苦労さま」
勝利への最短距離を追求し、そのためにはどうしたらよいかを理詰めで考える監督にとって、客観的、正式な理論に基づくルールに従えない者は、優勝への道を妨げる者として即除外という問題解決をしたのです。
ウォルトンはその足で床屋に行き、ショートカットにして帰って来たそうです。
(引用元:https://newspicks.com/news/1081773/body/)
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問題解決のアイディアを出すために忙しくて、人のせいにする余裕がないと言えるほど、神が与えた問題を解くのを楽しむ今日として参りましょう。
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