今日のみ言葉【No.679】(2013年10月22日)
主はイスラエルの悩みの非常に激しいのを見られた。…、そして彼らをヨアシの子ヤラベアムの手によって救われた。
(列王紀下14:26-27)
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今日の聖句には、神がイスラエルの悩みを顧みられ、ヤラベアム2世の働きで民を救ったことが書かれています。
彼は41年間に渡る長期政権を敷くことに成功し、北方の失われた領土を回復し、ソロモン王時代並みの繁栄を取り戻します。
何という手腕でしょうか。有能な王ではないでしょうか。
しかしヤラベアム2世はその名の通り、偶像礼拝を行った北イスラエル初代の王ヤラベアムと同じく、悪王であったと聖書に記されています。
「彼は主の目の前に悪を行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの罪を離れなかった。」
(列王紀下14:24)
神の目は人が見るところとは違うところを見ておられるのです。
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そして神は、私たちの悩みを見ておられます。
「主はイスラエルの悩みの非常に激しいのを見られた。」
(列王紀下14:26)
神は私たちの悩みを知っておられ、つぶさにそれを理解しておられるのです。
そして、神様しかご存知ない大いなるご計画の中で、善人をも悪人をも用いられます。
私たちの目には、悪が栄え善が滅びる状況が目の前に何度も映し出されます。
神はどこにいるのか、と嘆く日々が続くでしょう。
しかし、
「主はイスラエルの悩みの非常に激しいのを見られた。」
とあるように、私たちの悩みや嘆きから主は目をそらされることはありません。
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第2次大戦中、ヒトラー率いるナチスがユダヤ人を大量虐殺した歴史はあまりにも有名です。
私はイスラエルのホロコースト記念館を見学した際、殺害された一般のユダヤ人の記録の量に圧倒された思い出があります。
彼らは神の助けと救いを信じ、待ち望みながら、殺されていったのです。
なにゆえ神はこの事態を放って置かれたのでしょう?
わかりません。
しかしわかることは、このような悲惨なことがあったがゆえに、ヨーロッパで安定した生活を得ていたユダヤ人たちの間で、
「我々にはやはり国が必要だ」
「シオン(エルサレムの中心地)に帰ろう」
というシオニズム運動が一気に加速し、1948年、現在のイスラエルが建国されたという事実です。
イエス様を救い主として受け入れることを拒否し、ローマによって滅ぼされてから1900年間、イスラエルという国は人類の歴史から無くなっていました。
しかし、歴史を見る時、ヒトラーという存在がなければイスラエル復興の奇跡も起こらなかったであろうということは明白です。
私たちには理解できないことも、神の大きなご計画の中で一つ一つ用いられていくのです。
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神は時に悪人をもお用いになられます。
神のご計画があることを信じ、今日も一歩々々歩んで参りましょう。
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