今日のみ言葉【No.3090】(2023年 5月29日)「生活の処方箋(48)『ほほえみ』」
われらが卑しかった時にわれらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
(詩篇136:23)
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人生はマラソンにたとえられます。
かつて、カナダ・トロントで行われたフルマラソンで、百歳のインド系英国人男性、ファウジャ・シンさんが、8時間以上かけて完走し、フルマラソンの最高齢世界記録を樹立しました。
何と、89歳からマラソンを始めたそうです。
そして、健康の秘訣の一つは
「笑顔であり続けること」
と言います。
彼は、笑顔で、
「次の目標は、ロンドン五輪での聖火リレーの参加だ」
と言います。
あなたの人生も、マラソンのようなものです。
つらかったり、あきらめたくなると、つい、ほほえみが失せがちになります。
しかし、鏡を見ながら、そんな自分を責めるのではなく、そのつらさを一番わかっているのはあなた自身ですから、自分で自分自身をいつくしみ、励ましながら、与えられた一度の人生を、しっかりと走って行きましょう。
今週も、あなたならではのほほえみを忘れずに……。
(※田中信生の『生活の処方箋』より)
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つらい時でもクリスチャンが喜べるのは、神のいつくしみが注がれているからです。
「われらが卑しかった時にわれらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」
(詩篇136:23)
この聖書箇所で言う「われらが卑しかった時」とは、下品でガツガツしている様を表しているのではありません。
新共同訳聖書の
「低くされたわたしたち」
が最も適当な訳だと思われます。
「卑しかった時」とは、イスラエルの民がバビロンに捕囚され、屈辱を受けた日々のことを指しています。
イスラエルの民は神に反逆し、自分たちの罪の報いを捕囚というつらい体験で味わっているわけですから自業自得のはずです。
しかし、そのイスラエルを神は見捨てることなく、
「みこころにとめられた」
のです。
そして、
「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」
とあるように、本来恵みを受けるに値せず、罰を受けるのがふさわしいはずの民に、いつくしみを絶えることなく注がれました。
その結果は、70年間の捕囚の年月を経てエルサレムに帰還するという歴史的事実となって表れています。
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おとめマリヤが御使から受胎告知を受けた時、
「この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな女と言うでしょう」
(ルカ1:48)
と言ったのは、この詩篇136篇23節の感謝の招きへの応答です。
私たちは神のいつくしみが止まることなく注がれているという御言葉の真実を知り、現在の自分の感情がどうあろうとそれを事実として受け入れ、感謝するのです。
さらに、マリヤの例にならい、
「神様、あなたは、今低い状態になっているこの私を心にかけておられることを感謝します。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな人と言うでしょう」
と信仰によって告白するのです。
聖書の「告白」という語は言語のギリシャ語でホモロゲオーという言葉が使われています。
これは、「同じ事を言う」という意味です。
ですから、信仰告白とは、自分の気持ちと同じかどうかは関係なく、
「神と同じ事を言う」
ということです。
自分の目から見たら、また、実際の体験からは、とてもとても神のいつくしみが注がれているとは思えない時でもです。
なぜなら、イスラエルの民が捕囚の憂き目に遭っている時でも、神のいつくしみは変わらずに注がれていたからです。
「その時はつらい思いで満ちあふれていたが、バビロンから解放された後になって考えてみると、確かに神のいつくしみは変わらずに我らに注がれ続けていた」
これがイスラエルの民の実感であり、この深い体験から詩篇の讃美の言葉が生まれてきたのです。
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信仰による讃美から喜びが生まれ、ほほえみが浮かびます。
そのことを忘れずに実践する今日として参りましょう。
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