今日のみ言葉【No.372】(2012年 8月 8日)

しかし、たといわたしたちであろうと、天からの御使であろうと、わたしたちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その人はのろわるべきである。
(ガラテヤ1:8)

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今日からのガラテヤ人への手紙に入ります。

ガラテヤ教会の問題は、コリント教会とは正反対のものでした。

コリントの人々は自由に生きることを望み、律法を無視した生活をしましたが、ガラテヤの人々は逆に律法に戻る生活をしたのです。

奴隷が解放されて自由人になったのに、また奴隷の身に戻るようなものです。

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そうなったのには理由があります。

パウロがキリストの福音を説き、信じるだけで救われる恵みを語ってガラテヤを去った後、パウロのことを悪し様に言う人々が来ました。

「あいつの言っていることは間違いだ。伝統の律法を守らずして、どうやって人間は正しく生きられようか。」

彼らは、信じるだけで救われるなんてまやかしに過ぎない、努力して律法を守り、真面目に生活しなければならない、と、古い方向にガラテヤの人々を引っ張ったのです。

福音に触れてまだ日が浅いガラテヤの人々は、

「やっぱりそうか」

と、十字架の恵みを捨て、かつてのように自力で神に受け入れられようとする生活を始めてしまいました。

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「信仰のみで救われる」という恵みの福音の理論は理解できても、実感が伴わないというタイプの人たちがいます。

真面目で努力家の方々にその傾向が強いように思われます。

恵みは勝ち取るものではなく、上からストンと与えられるものですから、

「ありがとう」

と言って受け取るだけです。

真面目な人にはこれが受け入れ難いのです。

ガラテヤ教会に集まる人々は、このタイプの人たちだったようです。

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もしあなたがこの真面目なガラテヤ人タイプの人だったら、受け取る前に、何か得るためのそれなりの努力をしていたり、犠牲を払っていたり、その人のために得になることをしてあげていれば、受け取れます。

レストランで先に食券を買っているので、運ばれてくる料理を当然のごとく食べられるようなものです。

ところが福音というレストランでは、入るなり豪華な料理が並ぶバイキング形式です。

そしてウェイターが、

「あちらの方が、あなた様の分を先に支払っておられますので、心おきなくお召し上がり下さい。」

と言って、イエス様の方を指さします。

「え、何を食べてもタダなんですか?」

と聞くと、

「もちろん無料でございます。ご自由に感謝の献金も可能になっております。」

とウェイターは答えることでしょう。

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この恵みの世界が到来したことを伝えたパウロは、それを古い方向に戻そうとする人々に対し、戦いました。

そして、一度福音レストランに入り、無代価のチケットを得ているのに、更に料金を払おうとするガラテヤの人々に、

「福音に戻れ」

と、強烈なメッセージを送っているのです。

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神の福音のレストランで、十分に恵みを味わう一日として参りましょう。

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