今日のみ言葉【No.881】(2014年 9月 4日)
神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろのとがをぬぐい去ってください。
(詩篇51:1)
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小学生の時に教会に来ていた子どもたちが、あれよあれよという間に成長し、今や社会のいたる所で活躍しています。
新聞記者になった彼女は、オレオレ詐欺で騙し取られそうになった78歳の女性を取材し、こんな記事を載せました。
「印象的だったのは、その女性が犯人を責めるのではなく、犯人を諭そうとしていたことだ。『生きるためには仕方ないのかもしれないが、彼の親はそんな彼のことをどう思うだろうか。別のまっとうな仕事に就いてほしい』。犯人に言いたいことは何かと尋ねたところ、女性はそう話した。まるで息子を案じるような話しぶりだった。」
怒りや憤りを予想していた彼女は、想定外の「人の思いやりの心」に出会ったのです。
これからの彼女の記事には、人の心の深みが加えられて、更に読みごたえのある内容へと向かっていくことでしょう。
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詩篇第51篇は、ダビデの悔い改めの詩篇として有名です。
彼は自分の部下ウリヤの妻バテシバと姦淫し、その罪を隠すためウリヤを戦場の最前線に孤立させ、死なせました。
後に預言者ナタンが神から遣わされ、ダビデ王本人の前でその罪をあばいた時、彼は即座に自分の罪を認めました。
ダビデは神に赦しを請い、神は彼を赦されました。
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このような重大事件にもかかわらず、あまりにもあっさりと赦されて拍子抜けするような印象をもちます。
人の命を奪ったも同然なのだから、もっとダビデは犠牲を払わされ、死ぬほどの苦しみを受けて後にようやく赦してもらう、というくらいが適切なのではないでしょうか?
しかし神は、
「神よ、あなたのいつくしみによって、わたしをあわれみ、あなたの豊かなあわれみによって、わたしのもろもろのとがをぬぐい去ってください。」
(詩篇51:1)
というダビデの祈りを聞かれるのです。
神とダビデとの関係は以前のままが保たれます。
もちろん、罪の結果は現実に残りますから、ダビデの子孫たちに姦淫が横行し、家族関係はバラバラになります。
ダビデはそのことで心身共に非常な苦痛を負わされました。
しかし、神はダビデの友として生涯ずっと彼に伴われます。
神は人の罪を赦したいと願う神であり、自分の罪を認めて神に方向転換する者を受け入れて下さるお方なのです。
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2010年、埼玉県警が振り込め詐欺防止のポスターに柴田トヨさんの詩を採用し、大反響を呼びました。
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「振り込め詐欺犯さんに」 柴田トヨ
今 あなたの
している事を知ったら
あなたの家族は
どう思うかしら
子供の頃
あなたには
やさしい心があった筈
風の囁きも
聞こえた筈よ
弱い人たちを
苦しめないで
その知恵を
良い事に使ってください
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高齢者を騙す犯罪者に対して、
「振り込め詐欺犯さんに」
と「さん」付けで呼ぶ柴田さん。
人の温かい愛の心を感じます。
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人の心に暖かい心を与えた神は、人間以上に暖かい心を持って私たちを待っておられます。
赦しの神に目を向け、今日も罪のゆるしをいただいて一日を始めて参りましょう。
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