今日のみ言葉【No.2683】(2021年11月19日)「霊的リーダーの資質(1)」

盲人は盲人の手引ができようか。ふたりとも穴に落ち込まないだろうか。
(ルカ6:39)

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アメリカのフラー神学校で学んだ時、教会成長学の権威であるピーター・ワグナー教授の講義を少人数クラスで受ける機会がありました。

教授は毎回授業の冒頭、必ずジョークを言いました。

学生の我々がドッと笑ってリラックスしたのを見計らい、それから難しい内容に入っていく手腕は流石だと思わされました。

イエス様も弟子たちに難解で高度な内容を教える時、ユーモアをもって教えられています。

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ルカ6章で神の国の価値観が語られる一連の流れの中で、最後は霊的リーダーのあり方が教えられています。

このレベルになると、ありのままの姿では満足していられません。

神の御心に従う自分へと、すなわち、あるべき姿へと自分を変えていかなければなりません。

そのようなことを弟子たちが聞かされたら、彼らは身構えて聞くはずです。

人間は無意識のうちに自己防衛するからです。

心の鎧兜(よろいかぶと)を装着させた人に、神の国の真理や、神の国の市民の高いレベルを話しても、心に入らず、

「私にはとても無理です」

とはね返されるだけです。

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そこでイエス様はこのようなたとえをもって語り始められました。

「盲人は盲人の手引ができようか。ふたりとも穴に落ち込まないだろうか」
(ルカ6:39)

ここは真面目な顔で聞いてはいけないところです。

なぜなら、これはイエス様のユーモアだからです。

おそらく、イエス様はこの時、大げさな表情で笑ってお話しなさったことでしょう。

弟子たちはクスクス笑い、ペテロなどはギャハハと大笑いしている様子が思い浮かびます。

これは視覚障害者を差別したり、蔑(さげす)んで笑っているのではありません。

現実にはとてもそんなことはありえないギャップの大きさで笑いを誘い、そこから高度な内容である霊的リーダーの資質について教えているのです。

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イエス様が言いたいのは、盲人は盲人でも霊的盲人です。

霊的盲人は、次の2つのことが見えません。

(1)自分が罪人であること

(2)自分が神の裁きの下にいること

霊的に目が見えない人は、この2つのことがわからないので、毎日のほほんと暮らしていけるのです。

たとえばこういうことです。

私の実家で、石油ストーブの後ろの食器棚を整理した時、燃料用アルコールの瓶を発見し、ゾッとした時がありました。

毎日火がついているストーブとは、わずか数十センチの距離だったからです。

いつ火事になるかわからない、つまり、今日の聖句で言えば、いつ穴に落ち込むかわからない状態で毎日暮らしているのが霊的盲人の有様です。

人を導く立場にあるリーダー(leader)は、霊的現実が見えていなければならないのです。

そうでなければ大変な結果を招くよ、とイエス様は弟子たちに、そして私たちに教えておられるのです。

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霊的世界の第一人者であり、はっきりと見える御方につき従い、今日も一歩々々、歩みを進めて参りましょう。

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