今日のみ言葉【No.3340】(2024年 4月19日)「火を地上に投じる(4)」

というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」。
(ルカ12:52-53)

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いさかいが表面に出ないように無理をしながら維持する平和があります。

一方、波風が立ち、意見の対立があらわになる時を経て、到達する真の平和があります。

イエス・キリストが家庭に導かれると、分裂が起こるように見えるのは当然です。

実は意見の相違は以前からあったのに、表面に出ていなかっただけだったからです。

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「イエス・キリストを誰と言うか?」

という問いを家庭に持ち込むと、

「一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立する」
(ルカ12:52-53)

となるのは当然のことなのです。

もちろん、一家挙げてクリスチャンとなるということもあり得ます。

しかし、イエス様がもたらすのは分裂だと、当の本人が明言していますから、今日の聖句のようになるのは当たり前のことだと思っていた方が良いのです。

ですから、あなたが先に救われたクリスチャンで、

「家族を救いに導けない」

と思って敗北感にまみれることは、おかしいことです。

むしろ、

「神の御心の通り、愛を行った結果として今がある」

と受け取った方が正常であり健全です。

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御心と外れた、異常な方に傾いた例を挙げてみましょう。

それは、宗教二世と言われる人たちが上げる叫びによって明らかになっています。

彼らは、「信じる」ことを「強制」されてきた人たちです。

そこには「自由」がありませんでした。

信じないという選択は取らせてもらえなかったのです。

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しかし、

「信じることを強制しない」

ことが本物なのです。

本物は、あくまでもその人の「自由な応答」を求めます。

「イエス・キリストは救い主。それ以外の答えはダメ」

ではダメなのです。

「イエス・キリストは救い主。だから今すぐ信じないとダメなんだよ」

もダメです。

もちろん、きちんと信仰や救いのことを家族に伝えなければなりません。

天国や地獄の存在、永遠の命の祝福があることを教えましょう。

しかし、同じ家族、子供たちの中でも、それを信じる人もいれば信じない人もいます。

これがイエス様が言う「分裂」です。

「お母さんはそう言うけど、私はそうは思わない」

という親子の対立が起きて当たり前ということです。

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イエス・キリストという方を家庭に持ち込まなければ、家族は円満だったのです。

しかし、イエス・キリストを家庭に持ち込んだ瞬間に、その円満は崩壊する可能性が出ます。

応答が要求されるからです。

ですから、

「イエス様の話をしたら、家族が全員丸く収まった」

となるとは限りません。

むしろ、各人の考え方がはっきりとなります。

今まで見えなかっただけで、それがあらわになるのです。

伏せておけば、今までの状態でそのまま行くでしょう。

お互いが自分は何を考えているのか正式に表明しないまま、現状維持の状態が続いていくのです。

ところが、

「人間には罪がある。イエス・キリストはその罪を赦すために十字架につかれたのだ」

と言った瞬間に、パッパッパと皆いろんな色を出すということになるのです。

それは分裂や争いという様相を見せます。

その時、信じる者が出る喜びと、信じない者も出るという悲しみも体験します。

それはあなたが相手に自由を与え、その人を人格的に愛するという選択をしたが故に起き得る当然の結果です。

たとえそうであっても、愛を持って真実を語ることは必要です。

信じることを強制しないで、相手の自由を尊重し、信じても信じなくても不利益が出ない間柄だからこそ、伸び伸びと反対意見を言えるのですし、反発する態度も出せるのです。

「伝道をして反対者や誤解する者が出ても驚くな。恐れる必要はない」

とはそういうことです。

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イエス・キリストを伝えたら、意見の相違が起きるのは当然と心得ましょう。

しかし、無理に争いを仕掛けるわけではありません。

イエス様が裏切り者ユダに対して最後に言った言葉は、

「友よ、なんのためにきたのか」
(マタイ26:50)

でした。

イエス様は、たとえ相手が敵であっても、最後まで相手の自由を尊重し、愛を持って選択の自由を与え続けました。

私たちもその御跡に倣うのです。

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