今日のみ言葉【No.2674】(2021年11月 9日)「神の国の原理(3)」
自分を愛してくれる者を愛したからとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、自分を愛してくれる者を愛している。
(ルカ6:32)
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「死ぬほどうまい」とか「ほっぺたが落ちそうだ」という表現を使うことがあります。
しかし、その人がおいしいものを食べて死んだとか、頬に穴が空いたという話は聞いたことがありません。
これらは誇張表現であり、
「あり得ないことを持ち出してその美味しさを強調している」
として私たちは普通に受け止めています。
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聖書にも極端に上下の間を広げる誇張表現があります。
神はヤコブもエサウも愛し、恵みを施されましたが、特に選びの器であるヤコブに与えられた膨大な恵みの数々を、
「わたしはヤコブを愛しエサウを憎んだ」
(ローマ9:13)
と、「憎んだ」という否定的言葉を用いてまでその差を表し、神の恵みの大きさを表しています。
ルカ6章32節〜35節にもこのような表現方法が使われています。
例のごとく4つのリズムがここにあり、最初の3つでドスンと落とします。
そして4つ目で神の国の高嶺を示し、その素晴らしさを強調します。
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まず、私たちが健全だと思っている日常生活が、神の目からすれば堕落した状態だと言われます。
「自分を愛してくれる者を愛したからとて、どれほどの手柄になろうか。罪人でさえ、自分を愛してくれる者を愛している」
(ルカ6:32)
自分を愛してくれる人を愛して何が悪いのでしょうか?
自分によくしてくれる者によくすることは、人間関係の潤滑油として必要不可欠です。
また、返してもらうつもりで貸すことがなければ破産してしまいます。
愛さない、良くしない、貸さないという選択肢もあるだろうに、これら3つのことをきちんと行う人は随分レベルが高く、大人として社会生活を健全に営んでいるとい言えます。
しかし、神の国の基準からすると、
(1)愛を受けるための愛
(2)親切を受けるための親切
(3)利得を見込んでの貸与
なので、いわば物々交換だというのです。
神の国の原理は恵みであり、神からの恵みによって動かなければなりません。
私たちにとって、合格ラインは越していると思う状況を、イエス様はガツンと落としてしまいました。
それは次の4つ目の神の国の原理がどんなに素晴らしいかを述べるためです。
以下、次回に記します。
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神の愛に愛される一日を送って参りましょう。
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