今日のみ言葉【No.2949】(2022年11月15日)「弟子も十字架を負う(4)」

それから、みんなの者に言われた、「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。
(ルカ9:23)

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ルカ9章23節からの「弟子も十字架を負う」シリーズが続いていますが、ここはキリストの弟子たらんと志す人向けに書いております。

会社に例えて言えば、一般従業員向けではなく、管理職や経営者側向けです。

当然、定時に帰らず、残業代も出ませんが、それを良しとする方々向けですので、そうでない方はこのシリーズはお読みになるのを控えられた方が良いかと存じます。

後々の参考のために一見しておくのも良いでしょう。

皆様の判断にお任せいたします。

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ペテロはイエス様との関係の一切を否定しました。

マタイによる福音書26章では、以下のように3回、イエス様との関わりを強烈に否定しています。

「あなたが何を言っているのか、わからない」(70節)

「そんな人は知らない」(72節)

「その人のことは何も知らない」(74節)

この「知らない」という縁の切り方を、ペテロが言ったような強烈さで古い自分に言うことが「自分を捨てる」ということです。

キリストの弟子であるあなたは、古い自己に対する一切の義務を放棄し、

「神にかたどって造られた新しき人」
(エペソ4:24)

を着るのです。

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これは恵みです。

新生したクリスチャンは、救われた今でも古い自分を引きずっています。

否定的であり、欲にまみれ、以前の古い習慣をそのまま持っています。

この古い自分が時々新しい自分にちょっかいをかけます。

その時に、

「あなたのことは知りません」

と古い自分を切り捨てることが自分を捨てるということです。

それは自分の欠点に目をつぶって見ないということではなく、ぴしゃっと、

「新しくなりましたからあなた(古い自分)とは関係ありません」

と言うことです。

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ここでまた離婚した夫婦の例えを用いれば、

「古い自分とは離婚し、キリストと再婚しました」

ということと同じです。

前の夫(古い自分)とばったり出会うことがあります。

「あら、元気?」

と声をかけられた時に、あなたが

「元気だよ」

などと答えないということなのです。

もし返答してしまえば、

「どう、ちょっとお茶でも?」

などと二言目につながってしまうからです。

「えー、時間ないからダメ」

と断っても、誘いたい人は

「じゃあ、いつなら時間あるの?」

と執拗に食い下がってきます。

ですから、

「あなたのことは知りません」

「あなたの要求は聞きません。私には果たす義務はありません」

と一方的に切ることです。

自分を捨てるということは、自分のものを全部売り払って、犠牲を負いながら人のために苦労して生活することのように思うかもしれませんが、それは後々に現れる結果です。

そうではなく、自分を捨てるとは、古い自分の要求をシャットアウトすることです。

古い自分が言ってくることに反応する必要はなく、その要求をかなえてあげる必要もないのです。

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すると、古い自分は自分の存在が否定されたことに怯え、それが怒りに変わり、あなたに食ってかかってきます。

過去の行状を持ち出して、あなたを脅すのです。

「バラすぞ。全部言ってもいいのか?」

つまり、あなたが急に過去の自分の罪を思い出し、

「あんなことをしてしまった。これはしないでごまかしてあのままだ」

と、放ったらかしにしてしまっていることや、罪責感が湧き上がってきてどうしようもない時間が出てくるということです。

ここが肝心要(かんじんかなめ)の大事な時です。

その時に、昔の夫にこう言うのです。

「どうぞ。今の夫(キリスト)には私の過去のことを全部話してあります。そして全部赦してもらっています。百も二百も全部言ってごらん。うちの主人は全部知ってますよ。知ってて結婚してくれたのよ。だから、あなたが何を言っても私とキリストとの関係にヒビが入ることなんて一切ありません!」

これが「自分を捨てる」ということなのです。

そうやって得た恵みで、自己犠牲の生涯を送るのです。

ありがたい。

だから、少しでも応じていきたい。

自分を捨てることは、あくまでも神の恵みによってすることなのです。

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キリストにある新しき人を着て生きる今日としてまいりましょう。

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