今日のみ言葉【No.2631】(2021年 9月16日)「キリスト教イロハ(181)『ヨブ記』」

「ヨブと彼の友人」 ギュスターヴ・ドレ画

ウヅの地にヨブという名の人があった。そのひととなりは全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった。
(ヨブ記1:1)

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私のYoutubeチャンネルで最も再生回数が多いのは、今日の聖句から説教した動画です。

「なぜ人は苦しみに遭うのか」(ヨブ記1章1節)

コロナ禍という時代背景の下、人は一層、

「なぜこんな苦しみに遭わなければならないのか」

と、その理由や原因を尋ね求め、納得できる答を探しているのでしょう。

ヨブ記はまさにそのニードに答える書として、古来から人々に読まれ続けています。

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ヨブ記の主題は「苦難」です。

なぜ人は苦しみに遭うのでしょう?

人生を生きてみると様々な苦難に出会いますが、多くはその原因がわかるものです。

自分の不注意でこうなったとか、あの人のミスのせいでこのことが起きた、自然界の変化だからどうしようもない等です。

しかし、人間の側でその原因がどうしてもわからない苦難というものがあります。

それを味わったのがヨブです。

ヨブ記において、彼は義人として登場します。

「ウヅの地にヨブという名の人があった。そのひととなりは全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった」
(ヨブ記1:1)

神を恐れ、正しい生き方をしていたヨブが、何の理由もなく苦しむ様が描かれ、彼は、なぜ自分はこれほどひどい苦しみを受けるのか、神にその理由を尋ね求めます。

ストーリーの成り行きを想像すれば、神はヨブの熱心な求めに応じて、苦難が与えられた理由を明かして下さる…、と私たちは思いますが、ヨブ記はそのようには書かれていません。

苦しみの理由はヨブには一切明らかにされず、苦難の原因は最後まで分からずに彼は一生を終えます。

しかし、ヨブは神と出会うことによって、理由はわからないままで苦難の問題は解決されました。

これがヨブ記なのです。

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その内容は

(1)序曲(1〜2章)

(2)3人の友人の見解(3〜31章)

(3)エリフの見解(32〜37章)

(4)神の解答(38章〜42章6節)

(5)終曲(42章7節〜17節)

となっています。

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このメールではヨブ記の結末はあえて記しませんが、この書を一度読んだだけでは納得できないはずです。

しかし、人生を10年、20年と生き、様々な苦難の体験を経た後に読むと、その都度、理解が広がります。

人生の折々に開き、神が示される意味を新たに味わう書がヨブ記と言えましょう。

ヨブ記並びに聖書があなたの人生の書となりますように…。

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