今日のみ言葉【No.3009】(2023年 2月14日)「エルサレムへの道(3)」

弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て言った、「主よ、いかがでしょう。彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょうか」。
(ルカ9:54)

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チョコレートの年間消費量の約20%が、今日、2月14日のバレンタインデーに消費されると言われています。

令和の今は、義理チョコ文化は薄れ、純粋に恋人や家族、周囲の方々に愛を伝える日となっているようです。

イエス・キリストの大きな愛が現れたのがサマリヤの村での出来事でした。

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ヤコブとヨハネは、自分たちを歓迎しないサマリヤ人の村を焼き払おうとしました。

「弟子のヤコブとヨハネとはそれを見て言った、『主よ、いかがでしょう。彼らを焼き払ってしまうように、天から火をよび求めましょうか』」
(ルカ9:54)

彼らは短気だったのです。

まさに「雷の子」とあだ名をつけられたとおりです。

「またゼベダイの子ヤコブと、ヤコブの兄弟ヨハネ、彼らにはボアネルゲ、すなわち、雷の子という名をつけられた」
(マルコ3:17)

しかし、どうしてこんなひどいことをしようと思ったのでしょうか?

それは、自分たちは救世主メシアなるイエス様側の人間であり、

「自分が考えていることは聖書的裏付けがある正しいことだ」

と思っていたからです。

彼らのメシア観は、預言者エリヤ的メシアでした。

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ヤコブとヨハネは、預言者エリヤがカルメル山でバアルの預言者と対決したシーンを思い浮かべていたのです。

その時、神はエリヤの祈りに応え、天から火を下しました。

「そのとき主の火が下って燔祭と、たきぎと、石と、ちりとを焼きつくし、またみぞの水をなめつくした」(列王紀上18:38)

彼らがイエス様に対して投影していたイメージは、逆らう者をやっつける強いメシア像です。

実際のイエス様は「受難のしもべ」として来られたのに、まるで映画館の白いスクリーンに自分が持ってきたフィルムを上映して自分が見たいものを見ているが如きです。

彼らはゼカリヤの預言もエリヤの預言も知っており、聖書知識はありましたが、その聖書を自己中心な目的のために誤って適用したのです。

エリヤは命がけでバアルの預言者と戦いましたが、ヤコブとヨセフはサマリヤ人への復讐として神を利用し、思い上がった心を正義という衣で上手に隠しているだけです。

「イエスは振りかえって、彼らをおしかりになった」
(ルカ9:55)

イエス様が示されたことは、今は「恵みの時」であり、「さばきの時」ではないということです。

そして、このヤコブとヨハネの罪も自分が背負うと決心され、エルサレムへと向かって行かれたのです。

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イエス様がこの段階で弟子たちにどのような思いを持っていたかは、はっきりと聖書に記されていませんが、

「世にいる自分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し通された」
(ヨハネ13:1)

ことは確かです。

そして、

「イエス・キリストは、きのうも、きょうも、いつまでも変ることがない」
(ヘブル13:8)

のですから、この愛は今日の私たちにも適用されています。

ヤコブとヨハネを愛したイエス様の愛が、今も私たちに降り注がれていることを信じ、思いを新たにして今日の一歩を進めて参りましょう。

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