今日のみ言葉【No.2559】(2021年 6月11日)「郷里ナザレでの拒絶(5)」
しかし、イエスは彼らのまん中を通り抜けて、去って行かれた。
(ルカ4:30)
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歯に衣着せぬ言い方をして、なおかつ人気が衰えない芸能人がいます。
毒舌で有名な有吉弘行さん、芸能界のご意見番の和田アキ子さん、大御所と言われるビートたけしさん。
しかしよく聞いていると、どこかでサラリと相手の良い点を認める言葉をはさんだり、笑顔という非言語的コミュニケーションを使って毒消しをしています。
それが長続きする秘訣となっているのでしょう。
それとは逆に、今回の聖書箇所のイエス様は、忖度(そんたく)抜きの歯に衣着せぬ言い方でナザレの聴衆を一刀両断に裁かれました。
ズバリと本質を突けば敵を多く作ることになります。
イエス様は何を言われたのでしょう?
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ここは旧約聖書の記事と関連するので丁寧に説明します。
イエス様が言われたのは、神の恵みにあずかった異邦人の例です。
預言者エリヤの時代にはシドンのサレプタにいるひとりのやもめ、預言者エリシャの時代にはシリヤのナアマン。
それくらい良いのではないかと思われるかもしれませんが、本家本元のイスラエルには
「そのうちのだれにもつかわされないで」(26節)
「そのうちのひとりもきよめられないで」(27節)
とあるように、全く神の恵みのわざはなされず、異邦人のこの二人が恵みにあずかったと言われたのです。
つまり、
「あなたがたの先祖は神への不信仰が激しかったため、祝福は信仰のある異邦人に与えられた」
ということです。
それがイエス様を前にしたナザレの人々にも当てはまるのは明白です。
つまり、イエス様は
「あなたがたは私を旧約聖書で預言されていた救い主メシアと認めていない。その不信仰はかつての先祖たちと同じだ。よって神の祝福はあなたがたから取り上げられて異邦人に向かう」
と言われたのです。
当時のユダヤ人は、自分たちは神に選ばれた「選民」として優遇されていると考え、異邦人を「犬」と呼んで軽蔑していました。
それが全く反対で、異邦人のほうが優遇されると言われたので、
「会堂にいた者たちはこれを聞いて、みな憤りに満ち、立ち上がってイエスを町の外へ追い出し、その町が建っている丘のがけまでひっぱって行って、突き落そうとした」
(ルカ4:28-29)
という荒々しい所業に出ました。
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しかし、イエス様が殺されるのは十字架の上と決まっていました。
したがって、この段階はまだ「神の時」ではありません。
「しかし、イエスは彼らのまん中を通り抜けて、去って行かれた」
(ルカ4:30)
とルカは記しています。
どのような方法でかは知ることができませんが、イエス様は、崖から突き落として殺そうとするほどまで激怒したナザレの人々の間から去ることができたのです。
このナザレでの一連の出来事は、
「イスラエルはイエス様を救い主と認めないので、救いは異邦人に与えられ、教会時代が始まる」
ということを暗示しています。
人間がイエス・キリストをどのように考えるかによって、未来は決まるのです。
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イエス・キリストが語られた言葉に真剣に向かう今日として参りましょう。
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