今日のみ言葉【No.2558】(2021年 6月10日)「キリスト教イロハ(160)『律法』」

このようなわけで、律法そのものは聖なるものであり、戒めも聖であって、正しく、かつ善なるものである。
(ローマ7:12)

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化粧品会社のファンケルが「コロナ禍の健康意識実態調査」を発表しました。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20210423-OYT1T50037

それによると、コロナ禍のストレス度全国トップは山形県と長崎県です。

山形県民は内向的で口数が少なく、努力を重ねるひたむきな人が多いので、ストレス解消法を選ぶ設問で「家族または友人と話す」を選んだ割合が11%(全国平均19%)と低く出ており、個人でストレスを解消する傾向があるようです。

専門家は

「まじめで辛抱強い気質が、ストレスをためてしまう理由の一つ」

と分析しています。

あまりにも「こうあるべき」に徹していると、生きづらさを感じるのは自然の流れです。

さて、聖書の「律法」と聞くと、人間をがんじがらめに縛る「掟(おきて)」ように感じますが、実際はどうなのでしょう。

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律法とは、神の意志による教えと戒めのことです。

旧約聖書が書かれたヘブル語で律法は「トーラー」と言います。

これは「ヤーラー」(教える)という語から来ているので、トーラーは「教え」を意味するようになりました。

従って、トーラーは広い意味では「教え」であり、狭い意味では「律法(神の意志による戒め)」となります。

パウロはこのことをもって、

「このようなわけで、律法そのものは聖なるものであり、戒めも聖であって、正しく、かつ善なるものである」
(ローマ7:12)

と書き、律法は善きものであることを明言しています。

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ところが、私たちは律法は善どころか人を苦しめる悪であるという印象を持っています。

なぜでしょう?

それはエズラとネヘミヤ以降のユダヤ教の発生から始まります。

彼らはバビロン捕囚の反省から、2度とこのような目に遭わないために、律法を厳格に守ろうとする律法主義を発展させました。

その結果、トーラーには本来の神の意志による戒めの他に、それを補足するための人為的細則が次々と付け加えられました。

この部分を口伝律法(くでんりっぽう)と言います。

イエス様やパウロが徹底的に攻撃した「律法」とはこの時代のものです。

このため、後代の人々は旧約を誤解し、旧約は律法であり、律法を守ることによって救われる、というのが旧約の主張であると考えるようになりました。

これは、旧約本来のトーラーと、ユダヤ教の律法との混同から生まれた悲しむべき歴史です。

モーセを通して与えられた律法は、本来善きものなのです。

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神の御心を正しく読み取り、神の愛の世界を生きる今日として参りましょう。

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