今日のみ言葉【No.1979】(2019年 4月 3日)「神一筋に生きる時」
わたしは悩みの日に主をたずね求め、夜はわが手を伸べてたゆむことなく、わが魂は慰められるのを拒む。
(詩篇77:2)
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男子のハートをキュッとつかむ、女子向けの上手なすね方の恋愛テクニックがあるそうです。
怒るほどでもないけど、ちょっとムカついた時、少しほっぺを膨らませ、目を伏せて、拗ねていることがわかるようにするのです。
そして次が肝心。
彼氏が「ごめんね」と謝ったら、すかさず、「も~!」と言って笑顔で振り向きます。
これで二人はラブラブになるというのですが、何も意識的にテクニックを使わなくても、二人がありのままの姿で向かい合うことができれば、それが一番の理想形でしょう。
詩篇の記者はその理想を目指し、神に対して肉薄し、迫っています。
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詩篇第77篇の記者は、苦難の中で神のみを頼りにし、この世の慰めで自分の気持をごまかそうとしなかった人です。
彼は祈ります。
「わたしは悩みの日に主をたずね求め、夜はわが手を伸べてたゆむことなく」
(詩篇77:2)
夜の暗闇の中で手を伸ばして神に向かって祈るほど熱心に神から解決の答を求めます。
「わが魂は慰められるのを拒む」
(詩篇77:2)
とは、神以外のこの世の慰めでは決して満足しないぞ、という決心です。
おいしいものを食べたり、飲んだり、なにか新しい物を買ったら、人と楽しいおしゃべりをしたら等のこの世の喜びと慰めで紛らわすことをしないということです。
全く神一筋の求道です。
天晴(あっぱれ)と言う他ない素晴らしい態度ですが、実はこの道は厳しく険しいので、牧師の私が言うのもなんですが、万人にお勧めできるやり方ではありません。
どんなに
「主はとこしえにわれらを捨てられるであろうか。ふたたび、めぐみを施されないであろうか」
(詩篇77:7)
と自分に問うて自分を励ましても、
「わたしの悲しみはいと高き者の右の手が変ったことである」
(詩篇77:10)
という結論に達するからです。
まじめ一筋の人ですので自分をごまかすことはしません。
正しいことしかしないと誓って行動しますから、自分に非は無いと考えます。
それでも事態は変わりません。どんなに祈っても苦難の中から助け出されません。
そうなると10節のように、「神の心が変わったからだ」と考えざるを得なくなります。
しかし、山あり谷ありの中を通らされて、このところに行き着いても、何の希望も生まれません。
もうこれで終わりかというところから、本格的神の道が始まります
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10節の前後で変わらないのは
「わたしは昔の日を思い、いにしえの年を思う」
(詩篇77:5)
ということで、神様がどんなに素晴らしいことをしてくださったかという過去の御業を思い起こすことです。
しかし、10節の前後で変わっていることがあります。
以前は、自分に対して神がなされたこと、という自分を中心とした神の御業という見方です。
しかし後半は、神を中心とした見方になっています。
ですから、言葉遣いも「わたし」から「あなた」へと変わっていきます。
そして本当の結論は13節です。
「神よ、あなたの道は聖である。われらの神のように大いなる神はだれか」
(詩篇77:13)
つまり、ヨブ記の主人公ヨブのように、人間にはわからない神の聖なる御計画があり、それが今成されているのだということです。
詩篇の記者は「変わっていたのは神ではなく、自分の方であった」という気づきに至るのですが、このような模範解答を知るのと、私たちがそこまで到達するのとは別問題です。
これは各人が自分中心の物の見方から、神中心への見方へと転換する時、相当の葛藤と自分への執着の強さを体験するからです。
しかし神は、苦難を通して神を賛美する方向へと人間を導いて下さいます。
その神様にお任せする決心ができますように…。
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「わたしは神にむかい声をあげて叫ぶ。わたしが神にむかって声をあげれば、神はわたしに聞かれる」
(詩篇77:1)
という静かな確信は神から与えられるものです。
苦難の中、神の声は聞こえなくても、神は私の声を聞いていていくださることに思いを馳せ、今日の一日を過ごして参りましょう。
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