今日のみ言葉【No.2370】(2020年10月 3日)「望みを得ることが長びくときは、心を悩ます」
望みを得ることが長びくときは、心を悩ます、願いがかなうときは、命の木を得たようだ。
（箴言13:12）
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ジョークをひとつ。
ある若い女性が浜辺を散歩していると、砂に埋もれているランプを見つけました。
拾い上げてゴシゴシ砂を払うと、なんとそこから魔法使いのジーニーが現れました。
「ご主人様、願いを一つかなえて差し上げましょう」
彼女はちょうど手に持っていた世界地図を広げて、
「この世界から戦争をなくして平和な世の中にして」
と頼みました。
するとジーニーは顔をしかめて、
「ご主人様、この世界から争いをなくすことはいくら魔法使いの私でも不可能です。それ以外の願いならかなえて差し上げられます」
と言うので、彼女はパッと顔を輝かせて、
「それじゃあ、私にピッタリの最高の男性を紹介してちょうだい。イケメンでお金持ちで、やさしくて、食事の後は率先して皿洗いをしてくれて、ペットの面倒見がよくて、旅行にも連れて行ってくれるパーフェクトな男性よ！」
と早口にまくし立てました。
するとジーニーはニッコリ笑い、こう言いました。
「ご主人様、すみませんが、先ほどの地図をもう一度見せてもらえますか…」
自分が望む通りのピッタリの人が現れるのは世界平和より難しいことのようです。
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教会の結婚セミナーでこう習ったことがありました。
伴侶のことを英語で「ベター・ハーフ」（better half）と言います。
直訳すれば「より良い半分」です。
ところが、「ベスト・ハーフ」（best half）、つまり、「最善の半分」という言い方はありません。
あなたの伴侶はあくまでベター（より良い）であって、ベスト（最善）ではないということです。
これは何を言っているのでしょう？
あなたにピッタリ合った完璧な人は存在せず、現実はある程度相性が合うので良いが、細かいところではお互いのギザギザが相手をチクチクと刺し合うということのようです。
このギザギザを時間をかけてすり減らし、やがてピッタリ合った二人になるのが結婚生活である、と、なんだか夢のあるような無いような結婚セミナーだったことを覚えています。
「望みを得ることが長びくときは、心を悩ます」
（箴言13:12）
とはその途中経過状態にあると言えます。
「この人はどうして…」
「なんでわかってくれない」
と思える時です。
しかし、この期間が自分のギザギザをすり減らしてくれる良い時間だということは後になってわかります。
辛抱強く相手のために祈り、それ以上に自分が変えられ、今以上に愛の豊かな人へと成長できるように祈るのです。
やがて、
「願いがかなうときは、命の木を得たようだ」
（箴言13:12）
という時がやってきます。
お互いが変えられた時です。
神はそのようにして、私たちが御心を行う者となるように導いてくださるのです。
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Ｔ子さんのご主人は職場のパワハラが原因でうつ病になり、休職することになりました。
彼は子供たちに気づかれないようにと、朝、出勤したふりをして外に出かけます。
高校生の息子さんは薄々気づきながらも知らないふりをしているのがお母さんのＴ子さんにはわかります。
中学生の娘さんは直接言葉でぶつけてきます。
そのたびに、Ｔ子さんは
「お父さん、調子が悪いみたいね」
とウヤムヤにしてきましたが、やはり二人には本当のことを告げなければならないと思うようになり、ある時、きちんとお父さんの状況を教えました。
二人のお子さんはそれなりに現実を飲み込み、自分なりの解釈で受け入れ、それによって一段階段を登ったかのように成長していくのを彼女は感じました。
そして、子供に嫌な思いを味わわせないことが最良の子育てだと思ってきたが、それはかえって子供たちが現実に立ち向かう力を養うのを阻害していたのだと気づかされました。
子供たちには彼らなりの問題解決能力がある、と信頼していなかった自分を発見したのです。
Ｔ子さんは自分の考えを変え、今は現実の階段から逃れようとせず、一歩々々、ご家族と共に登っておられます。
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願いがなかなかかなわず、望みを得ることが長びくときこそ、神にあって心を悩ましましょう。
その時が、心が鍛えられ、キリストの似姿へと成長する時なのです。
命の木という目標を目指して、今日も一歩々々、歩んで参りましょう。
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