今日のみ言葉【No.2556】(2021年 6月 8日)「郷里ナザレでの拒絶(4)」
それから言われた、「よく言っておく。預言者は、自分の郷里では歓迎されないものである。
(ルカ4:24)
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昔、ハワイに移民した人たちを評して、
「日本人はバケツの中のカニだ」
と言われたことがありました。
その意味はこうです。
「一人がバケツの外へ出ようとすると、みんなでひきずり降ろしてしまうから、誰も出られない。ハワイに移民した人たちでも、困っている間はよく助けるのだが、誰かが出世しようとすると、もう悪口をいったりして、みんなでひきずり落としてしまう」
(『クオリティ・ライフの発想』、渡部昇一著、講談社、P46)
この心理は、ナザレ村の人々にもあったようです。
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「この人はヨセフの子ではないか」
(ルカ4:22)
には、人をどうしても自分の位置まで下げたい人間心理が見えます。
ヨセフは自分たちも知っている人だし、大工という職業は当時の身分としては低いものでした。
人の成功を喜べず、祝福するどころか、自分と同じレベルかそれ以下にまで落としたいという妬みの心がこの言葉の中にうかがえます。
イエス様はそのことをお見通しで、
「あなたがたは、きっと『医者よ、自分自身をいやせ』ということわざを引いて、カペナウムで行われたと聞いていた事を、あなたの郷里のこの地でもしてくれ、と言うであろう」
(ルカ4:23)
と彼らに言われました。
「医者よ、自分自身をいやせ」
とは、
「自分が名医であると言いたいのなら、まず自分の病気を治してから言え」
ということです。
つまり、
「カペナウムで行ったような奇跡を見せてみろ。そうしたら救い主だと信じてやる」
という横柄で上から目線の言葉なのです。
故郷ナザレの人々は、幼い時からの「イエス君」を見すぎていて、その目は曇り、救い主として尊敬して見る目ではなかったのです。
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これに対してイエス様は、
「よく言っておく。預言者は、自分の郷里では歓迎されないものである」
(ルカ4:24)
と言い、彼らのご機嫌取りをせず、反対に、ご自分が神から遣わされた預言者であるという立場を鮮明にされ、彼らの誤った態度を明らかになさいます。
その痛烈な指摘に対して、ナザレの人々はどう反応したでしょうか?
以下、次回に続きます。
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キリストの神との縦の関係の強さに注目しましょう。
私たちも神との関係を強固にする今日として参りましょう。
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