今日のみ言葉【No.3745】(2025年10月 7日)「ザアカイの回心(1)」

ナツメヤシ

さて、イエスはエリコにはいって、その町をお通りになった。ところが、そこにザアカイという名の人がいた。この人は取税人のかしらで、金持であった。
(ルカ19:1-2)

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聖地旅行でエリコを訪れた際、私はお土産にナツメヤシを買ってきました。

エリコは温暖で緑豊かな土地です。

そこに、取税人ザアカイが住んでいました。

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取税人とは、ローマ帝国から委託されて税を徴収する人のことです。

ただし、現代日本の税務署のような存在とは異なります。

ローマ人が直接取り立てを行えば、ユダヤ人の反感を強め、反乱を引き起こしかねません。

そこで、同胞であるユダヤ人を使って税を集めさせるようにしました。

ローマが行った方法はこうです。

まず、「取税人となる権利」をオークションにかけ、最も高値で落札した者を取税人として任命しました。

税金にプラスして、この落札料でもローマは収入を得ます。

取税人も正式にローマの権利を得られるので、強制的に税を取り立てることができます。

しかも、自分たちが損をしないように、正規の税金にさらに上乗せした金額をイスラエルの民から徴収していました。

ローマ帝国の強大な権力があるため、民は余計に払わされていると知りつつも、その通りに納めざるを得ません。

そのため、取税人はローマの手先と見なされ、ユダヤ社会では軽蔑され、のけ者とされていました。

しかし、取税人たちはそんなことは気にもせず、この世の勝ち組として私腹を肥やし、裕福な生活を送っていました。

しかも、ザアカイは「取税人のかしら」とありますから、直接取り立てるのではなく、複数の取税人を雇い、楽々と財を築いていました。

まさに「悪知恵にたけた人物」、それがザアカイでした。

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そのような人をイエス・キリストは選んで救いをもたらします。

どんな人でも救われるという希望を抱き、御言葉を宣べ伝えてまいりましょう。

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