今日のみ言葉【No.2544】(2021年 5月25日)「神からの試み」
イエスは答えて言われた、「『主なるあなたの神を試みてはならない』と言われている」。
（ルカ4:12）
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私が子供の頃は物質の最小単位は原子だと教えられましたが、今は電子やクォーク等の素粒子だとわかっています。
これくらいミクロの世界になると量子力学が使われ、その挙動は粒子性と波動性の両方を示します。
不思議なことに、素粒子は人が見ていないところでは波となっていて、人が観測した時点で1点に定まる粒子となるのだそうです。
日常感覚とはかけ離れていますが、スマホもMRIの検査も量子力学を使ってできているので、これが真理なのは間違いありません。
素粒子の現れ方と類似しているのが私たちが出会う苦難です。
これは悪魔の誘惑なのか神からの試みなのか、という問いには「両方」というのが答えです。
どちらであるかの結果を決めるのは私たちの信仰です。
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イエス・キリストはその公生涯に出る最初の時点で悪魔から誘惑されました。
石をパンに変えてみよ。この世の栄華を全部あげる。高いところから飛び降りてみよ。
これらはすべて、イエス様が人として罪を負う十字架から遠ざけるサタンの企みであったと言えます。
と同時に、イエス様が真の救い主メシアであるかどうか、神が試された出来事でもあったのです。
ここが不思議なところですが、イエス様はエデンの園でのアダムが悪魔の誘惑に乗ってしまったように、同じくその口車に乗って失敗する可能性があったのです。
第1のアダムが生身の人間であったのと同じく、第2のアダムであるイエス様も生身の人間として悪魔の誘惑に会い、人としてその誘惑に勝つ必要があったのです。
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イエス様は、これはサタンの誘惑であると同時に、神からの試みであると知っておられました。
ですから、
「黙れ、サタン！ここから立ち退け！」
などとは言わずに、ただ神に従う信仰を持って対処なさいました。
つまり、
（１）人生の規準は神の命令の御言葉であること（申命記8:2-3）
（２）正しい目的達成の方法は神にのみ期待すべきこと（申命記6:13-14）
（３）神とその御言葉はテストすべきものではなく信ずべきこと（申命記6:17-18）
ということを明らかにされたのです。
試練や苦難は、私たちがそれを神からの試みであると「観測」した時点で、つまり、そう信じてチャレンジした時に神からのテストという姿が現され、そのような結果となっていきます。
もちろん、悪意あるサタンの姿もキャッチして進まなければなりません。
しかし、
「ただ神の前に恥じない行動をとっていこう」
と、神を意識して人や物事に誠意を持って対処する時、その事態を通して神は私たちを次の高い段階へと導いて下さるのです。
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今日起きる出来事の中に、神を見出す一日となりますように…。
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