今日のみ言葉【No.2273】(2020年 5月20日)「希望の持ち続け方(1)」
また、約束をして下さったのは忠実なかたであるから、わたしたちの告白する望みを、動くことなくしっかりと持ち続け、
(ヘブル10:23)
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名著『死ぬ瞬間』で、キューブラー・ロス教授は、人は自分の死を受け入れられないところから始まり、徐々に心が変化し、最後には受容して平安になるというプロセスを明らかにしました。
否認 → 怒り → 取引 → 抑うつ → 受容
の5段階です。
これは愛する人との死別や、悲嘆に暮れる時も同じように流れます。
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コロナウイルスによる自粛生活で大きなストレスを感じている人の場合を例にあげてみましょう。
(1)否認…「何かの間違いではないか」
第1段階ではショックを和らげるために事実を否定しようとします。
(2)怒り…「こんな目に遭うなんて!」
現実の辛さを感じだすと、怒りや恨みが湧いてきます。
県外ナンバーの車に「来るな」と張り紙を貼った人がいるそうですが、これは恐怖から出た怒りなので第2段階です。
(3)取引…「神様、悔い改めてやりなおしますので助けて下さい」
マスク、手洗い、アルコール消毒を神経過敏と思われるほど行うのはこの段階です。
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私たちは今、次の第4段階に入るところにいます。
自粛が緩和され、ホッとした気分を味わっていますが、
「次の第2波が強烈だぞ」
と脅しをかけられたり、
「このような生活が今後何年続くか見通しがつかない」
などと聞かされているので、根本的に気が抜けません。
ですから、これから
(4)抑うつ…「結局、何をやっても無駄だ」
という気分を味わう人が出てきても不思議ではありません。
ここを忍耐し、周りの人と助け合い、励ましあって過ごすと、最後の5番目に到達します。
(5)受容…「神は最善をなされ、私はその中にいる」
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この受容に至らせるのは、
「約束をして下さったのは忠実なかたである」
(ヘブル10:23)
という信仰です。
聖書に書かれているイスラエルの歴史を通し、私たちは神がいかに約束に忠実な方であるかを学びます。
特に、イエス様を救い主として拒絶したイスラエルがローマに滅ぼされ、その後1900年間、国の無い状態にありながら、現在、イスラエルという国が建国されて存在していることがその一番の証拠です。
ですから、
「わたしたちの告白する望みを、動くことなくしっかりと持ち続け」
(ヘブル10:23)
との勧めに私たちも忠実に励む時、平安の道を歩むことができるのです。
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そうは言っても、望みをしっかりともち続けられないのが人間なので、ヘブル人への手紙の著者はさらに続けて勧めをしています。
これは何回かに渡って共に学んでいきたいと思います。
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祈り、待ち望むことによって、神の忠実さを味わわせていただく今日として参りましょう。
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