今日のみ言葉【No.2512】(2021年 4月13日)「飼葉おけの幼な子」

ところが、彼らがベツレヘムに滞在している間に、マリヤは月が満ちて、初子を産み、布にくるんで、飼葉おけの中に寝かせた。客間には彼らのいる余地がなかったからである。
(ルカ2:6-7)

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キリスト教幼稚園ではクリスマスに降誕劇を行います。

見ていると宿屋が3軒あり、最後に「馬小屋で良ければ」という設定になっています。

園児全員が参加できるようにする先生方のご苦労が忍ばれます。

さて、本当にキリストは馬小屋で生まれたのでしょうか?

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当時は今のようにホテルがいくつもある時代とは違います。

「客間には彼らのいる余地がなかったからである」
(ルカ2:7)

という記述からわかるように、人々は親戚の家の「客間」に泊めてもらったのです。

しかし、人口登録に来る人であふれていたので、ヨセフとマリヤはそこにはいられませんでした。

では、外の家畜小屋かということになるのですが、馬は戦争に使う動物なので、イスラエルの一般家庭で馬を飼うことはありません。

キリストが生まれた場所はおそらく牛や羊等がいた洞窟だったであろうという説が有力です。

しかも、イスラエルの飼葉おけは石でできています。

そんな所に生まれたばかりの赤ちゃんを寝かせるなど、通常あり得ないことでした。

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ところが、それこそが神からの「しるし」だったのです。

御使が羊飼いたちに救い主の誕生を知らせた時、彼らに

「あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」
(ルカ2:12)

と教えました。

羊飼いたちは野宿をしますから、ベツレヘム近郊のあちこちにある洞窟を知っていたはずです。

彼らは捜しまわりました。

特に「飼葉おけの中に寝かしてある」がキーワードとなったことでしょう。

そしてその言葉通りの幼な子を彼らは発見したのです。

「そして急いで行って、マリヤとヨセフ、また飼葉おけに寝かしてある幼な子を捜しあてた」
(ルカ2:16)

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あなたに起きる「まさかそんなことが」、「どうしてそんなことが」ということが、人々に神を示す「しるし」となっていることが人生ではよくあります。

ハリウッド映画俳優のトム・ハンクス氏をその一例としてあげてみます。

彼は5歳の時に両親が離婚、父親に引き取られ、10歳まではカトリックの環境で育ちました。

父の再婚相手がモルモン教徒になり、その後、長い間彼を世話してくれた叔母さんはプロテスタント教会に通うクリスチャンでした。

高校での友達は皆ユダヤ教徒。

親の離婚と様々な信仰に触れることによって、彼の性格はどうなったでしょう?

トム・ハンクスは、謙遜さを学び、多くの体験から前向きな態度を身につけるようになり、今やハリウッド最高の「ナイスガイ」と呼ばれるようになりました。

それならそのような人の人生は何でもうまく行くかというと、そうでもなく、彼は一度離婚を経験しています。

しかし、現在の妻リタ・ウィルソンと再婚をした際に、彼女がギリシャ正教会員であることからトム・ハンクスも同じ信仰に入り、毎週教会に通っています。

以来、30年間、お二人は堅実な結婚生活を続けられ、祈りの力に信頼を置き、神に対する信仰を証ししています。

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石の飼葉おけの中に寝かされるような体験を、あなたも今日するかもしれません。

しかし、神はそれを神がこの世にいらっしゃるという「しるし」として用いて下さるのです。

そのことを覚え、今日の私のマイナスと思える出来事にも意味があると信じ、たゆまず次の一歩を踏み出していく一日として参りましょう。

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