今日のみ言葉【No.1940】(2019年 2月15日)「フェニキヤの女(1)」

2019年2月15日

ブライダルベール(NHK出版『趣味の園芸』より)

イエスは女に言われた、「まず子供たちに十分食べさすべきである。子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない」。
(マルコ7:27)

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ブライダルベールという観葉植物をいただきました。

吊り鉢仕立てにぶら下げるとベールのような形に茂り、全体に白色の小さい花をつける姿が花嫁のベールを連想させるのでこの名がついたそうです。

さて、私は室内の日当たりのいい窓辺に置いたのですが、この植物にとっては良くなかったようです。

ネットで検索してみると、レースのカーテン越し程度の日当たりならよいとありました。

植物は全部明るく暖かい日光に当てたらよいという私の常識とは違い、植物にはそれぞれふさわしい陽の光があるのだと学びました。

日なたで育つ植物あり、日陰でこそ育つ植物あり。

神様は私たち人間に対しても様々な育て方をなさいます。

スロ・フェニキヤの女に対する態度には神の奥深い御心があったのです。

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イエス様は助けを求めてくる人々に深いあわれみの心を持って恵みの業をなしてくださいましたが、この女に限っては冷たい態度を取られました。

「イエスは女に言われた、『まず子供たちに十分食べさすべきである。子供たちのパンを取って小犬に投げてやるのは、よろしくない』」
(マルコ7:27)

ここで、「子供たち」とは同胞のユダヤ人のことです。

「パン」とは福音のことであり、「小犬」とはユダヤ人以外の民である異邦人に対する蔑称です。

つまり、

「我が民の方が最初。神の恵みが十分行き渡ってからそちらの方に行きます。今は無理です」

と断っておられるのです。

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神は秩序を重んじられる御方です。

イエス様は復活後、弟子たちにこう語っておられます。

「ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう」
(使徒1:8)

順番は、

エルサレム(地元)

ユダヤとサマリヤの全土(周辺)

地のはて(全世界)

です。

私たちはいきなり花を求めますが、まず根、次に芽、そして葉が出て茎が伸び、ようやく花が咲いて実を結びます。

神は厳重にこの順番を守り、一歩々々、手順をしっかりとたどって物事を完成に至らせます。

そのような面から考えると、スロ・フェニキヤの女の願いが退けられたのも当然です。

しかし、あまりにも冷たすぎるのではないでしょうか?

実はそこにイエス様の大いなる意図が隠されていました。

これは次回に続きます。

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私たちが意外なほどの神の拒絶に会う時、そこには神の隠された愛の御計画があるのだということを、今は信じて参りましょう。

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