今日のみ言葉【No.3004】(2023年 2月 7日)「エルサレムへの道(1)」

あなたがたこそ祭に行きなさい。わたしはこの祭には行かない。わたしの時はまだ満ちていないから」。彼らにこう言って、イエスはガリラヤにとどまっておられた。しかし、兄弟たちが祭に行ったあとで、イエスも人目にたたぬように、ひそかに行かれた。
(ヨハネ7:8-10)

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「これから新幹線に乗って東京に行くんだよ」

とお父さんが子供に言いました。

子供は

「ディズニーランドに行けるんだ!」

と目を輝かせて喜びます。

しかし、親が東京に行く目的はお葬式のためでした。

新幹線の車内での親子のずれた雰囲気を想像できるでしょう。

一方は喜び、一方は悲嘆に暮れる…。

この違いが弟子たちとイエス様の間にもありました。

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イエス様がいよいよエルサレムへ向かう時となりました。

ルカ9章では弟子のヤコブとヨハネが暴言を吐いたことが記されています。

そしてイエス様に叱られるわけですが、今日のメールの内容は、その背後にある事情の説明です。

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まず、この段階で多くの弟子たちはイエス様から去っていました。

「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命があり、わたしはその人を終りの日によみがえらせるであろう」
(ヨハネ6:54)

と言われたことを彼らは理解できず、

「それ以来、多くの弟子たちは去っていって、もはやイエスと行動を共にしなかった」
(ヨハネ6:66)

となったのです。

それでも12弟子たちは残っていました。

さらに、イエス様の兄弟たちはイエス様をメシアだとは信じていませんでした。

ちょうど仮庵の祭りの時期だったので、彼らは「兄貴のイエス」に向かって、エルサレムに上って自分の身を表せと進言します。

都という舞台で自分の本当の実力がわかれば、きっとあきらめてくれるだろうという期待があったのではないかと思われます。

それに対してイエス様は、

「あなたがたこそ祭に行きなさい。わたしはこの祭には行かない。わたしの時はまだ満ちていないから」
(ヨハネ7:8)

と言われます。

しかし、その後、神の時が来たとわかり、

「兄弟たちが祭に行ったあとで、イエスも人目にたたぬように、ひそかに行かれた」
(ヨハネ7:10)

となりました。

「さて、イエスが天に上げられる日が近づいたので、エルサレムへ行こうと決意して、その方へ顔をむけられ」
(ルカ9:51)

とはこの辺りの時期のことなのです。

12弟子にとっては、仲間が去って寂しくなり、勢いが薄れ、イエス様も都エルサレムの仮庵の祭りで身を立てる気もなさそうだし、これからどうなるのだろうかと思っていたところでした。

しかし、イエス様の態度が変わったことで、

「おっ、いよいよ先生は本気を出された!」

と喜びに湧いたのです。

先の子供が、日本の都である東京に行くと聞かされると、すぐディズニーランドを思い浮かべてウキウキするのと同じ現象です。

彼らにとっては、イエス様は次の王様となる御方としてしか思っていませんから、ちょうど江戸時代の大名行列のように、

「下に〜、下に〜」

と声をかけて行きたくなるところです。

このような中で、サマリヤ人の村に入り、ヤコブとヨハネは「雷の子」とあだ名をつけられた由縁を表します。

以下、次回に続きます。

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「天が地よりも高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い」
(イザヤ55:9)

神の思いに心を向ける今日として参りましょう。

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