今日のみ言葉【No.2508】(2021年 4月 8日)「キリスト教イロハ（144）『ペテロ』」
十二使徒の名は、次のとおりである。まずペテロと呼ばれたシモン
（マタイ10:2）
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英語の名前で「ピーター」という人がいます。
フランス人で「ピエール・カルダン」は有名ですね。
ドイツ語で「ペーター」と言えば、アルプスの少女ハイジに出てくる男の子のことが思い出されます。
さらに、スペイン語で「ペドロ」、イタリア語で「ピエトロ」。
全部聖書の「ペテロ」が語源です。
新約聖書の中で非常によく親しまれているこのペテロとはどういう弟子だったのでしょうか？
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ペテロは十二人のキリストの弟子（十二使徒）の中で代表格と言って良い人です。
彼の元々の名はシモンです。
「イエスは彼に目をとめて言われた、『あなたはヨハネの子シモンである。あなたをケパ（訳せば、ペテロ）と呼ぶことにする』」
（ヨハネ1:42）
ペテロとは岩という意味です。
彼は兄弟のアンデレと共にイエス様に従い、
「あなたこそ、生ける神の子キリストです」
（マタイ16:16）
との信仰告白をしました。
それゆえに、イエス様はペテロを教会の基とすると宣言し、この名を与えました。
「そこで、わたしもあなたに言う。あなたはペテロである。そして、わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てよう。黄泉の力もそれに打ち勝つことはない」
（マタイ16:18）
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このような輝かしい面がある一方で、ペテロは失敗も多い人でした。
イエス様が受難予告をされた時、
「すると、ペテロはイエスをわきへ引き寄せて、いさめはじめ、『主よ、とんでもないことです。そんなことがあるはずはございません」と言った」
（マタイ16:22）
とあります。
先生であるイエス様より上の立場に立って言ったのです。
当然、イエス様から一喝されました。
「イエスは振り向いて、ペテロに言われた、『サタンよ、引きさがれ。わたしの邪魔をする者だ。あなたは神のことを思わないで、人のことを思っている』」
（マタイ16:23）
また、ゲツセマネの園でイエス様が捕えられた時は、逆上して
「シモン・ペテロは剣を持っていたが、それを抜いて、大祭司の僕に切りかかり、その右の耳を切り落した。その僕の名はマルコスであった」
（ヨハネ18:10）
とした後で、他の弟子たちと一緒に逃走してしまいました。
しかし、気がとがめ、イエス様が裁判を受けている大祭司カヤパ邸の庭まで戻ってきた時に、
「大祭司の僕のひとりで、ペテロに耳を切りおとされた人の親族の者が言った、『あなたが園であの人と一緒にいるのを、わたしは見たではないか』」
（ヨハネ18:26）
と言われ、彼は3度、イエス様とは関わりがないと否定しました。
その直後に鶏が鳴き、ペテロはイエス様があらかじめ自分に対して言われたことを思い出し、ただ泣くしかありませんでした。
「ペテロは『鶏が鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう』と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出て激しく泣いた」
（マタイ26:75）
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ペテロは復活のイエス・キリストに出会った後、その証人として立ち上がります。
彼は聖霊が降ったペンテコステの日に大説教をし、人々を悔い改めに導きました。
「ペテロは、ほかになお多くの言葉であかしをなし、人々に『この曲った時代から救われよ』と言って勧めた」
（使徒2:40）
そして、伝説によれば、ローマ皇帝ネロの迫害により、殉教の死を遂げたと言われています。
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人はイエス・キリストとの出会いによって変えられることを覚え、私たちにもその神のお取り扱いがある信じ、神にゆだねて参りましょう。
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