今日のみ言葉【No.2307】(2020年 6月29日)「キリスト教イロハ(82)『受胎告知(じゅたいこくち)』」
神には、なんでもできないことはありません
(ルカ1:37)
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私は全国チェーンのイタリアンレストランに行くのが好きです。
そこには「ヴィーナスの誕生」の絵と並び、「受胎告知」に代表される聖画が飾られてあるからです。
他のお客さんはほとんど見ないであろうこれらの絵を見ながら、
「神様、あなたと一緒に食事が出来ることを感謝します」
と心に思い、おいしい食事をいただいて私は満足するのです。
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受胎告知とは、処女マリヤが天使ガブリエルから聖霊によって子を宿すと告げられたことです。
彼女はヨセフと婚約中でした。
この時代のユダヤでは、まだ一緒に住まない婚約期間中でも結婚関係は成立していると考えられていました。
ですからマリヤは
「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんのに」
(ルカ1:34)
と答えました。
これは律法を守り、神の前に正しく生きようとするマリヤのきよい心を表しています。
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これに対して御使ガブリエルは
「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう」
(ルカ1:35)
と、このことは神の聖なるわざであり、律法に抵触することではないと語り、
「生れ出る子は聖なるものであり」
と彼女の不安を取り除きます。
そして神のわざは必ず成ることの保証として
「神には、なんでもできないことはありません」
(ルカ1:37)
とマリヤに語り、彼女からの
「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成りますように」
(ルカ1:38)
という信仰と従順の言葉を引き出したのです。
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神の前に恥ずかしくない生き方をしようと決心し、きよい生涯を送ろうとする時、神は助けを与えてくださいます。
神の助けがあるのなら、私の人生には問題が一切起こらない、と思われますか?
そうではありません。
問題の無い人生には、そもそも助けなど必要ないからです。
次々と問題が起こるからこそ神の助けが必要であり、神にその都度祈り求め、神からの答が与えられる人生を送るということなのです。
マリヤはその後何事もない安泰な人生を送ったわけではありません。
受胎告知を受け入れた後の彼女の長い人生で、周囲の反応は2つに分かれたことが聖書を読むと伺えます。
1つは、「ヨセフとの間にできた子でないイエスを出産した母親だ」という彼女をさげすむ人たちです。
イエス様が生まれ育った郷里ナザレの会堂で人々に教えられた時、彼らは
「この人は大工ではないか。マリヤのむすこで」
(マルコ6:3)
と言いました。
ここは本来は「マリヤのむすこ」ではなく「ヨセフのむすこ」となるべきなのですが、あえてマリヤの名を出しているところに、出自不明の子なのだという侮蔑が込められています。
マリヤはこういう人間関係の中にもいましたが、それとは別に、彼女を信頼して重要な仕事を任せる人たちもいました。
カナの婚宴でマリヤが裏方の責任者であったことがそれを裏付けます。
神に従うことは楽でないことがありますが、神の助けがあると信じて進む時、思わぬところで助けが与えられ、そのことによってさらに前進する力が与えられるのです。
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不可能はない神の力を信頼し、聖なる生涯を送るための助けを祈り求めて参りましょう。
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