今日のみ言葉【No.2505】(2021年 4月 5日)「キリスト教イロハ(143)『平安』」
わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。
(ヨハネ14:27)
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ある警備会社が「高齢者見守りサービス」を始めたことを聞き、早速私は契約しました。
離れた所に住んでいる一人暮らしの母親のことが心配だったからです。
実際、ブレイカーが落ちて停電になった時、システムがキャッチしてすぐに駆けつけてくれました。
月額数千円で、私は安眠と平安を得ました。
さて、神様が与えて下さる平安とはどういうものなのでしょう。
神を信じれば問題が一切起きず、問題が起きても「神の見守りサービス」が働いてすぐ解決してもらえるので平安なのでしょうか?
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イエス様は十字架につく前の晩、弟子たちにこう言われました。
「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える」
(ヨハネ14:27)
この約束が「神の見守りサービス」というものなのでしょうか。
しかし、イエス様はこう続けます。
「わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる」
(ヨハネ14:27)
どうやら人間が期待するような守りとは違うようです。
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人間が自分を守ろうとする時の典型的な例は、物を集めて安心感を得ることです。
「たましいよ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ安心せよ、食え、飲め、楽しめ」
(ルカ12:19)
ところが、神様はこう言われます。
「愚かな者よ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう」
(ルカ12:20)
物をいくら集めても、それによる命の保証には限界があるということです。
命は神の御手の中にあります。
ですから、神と人間との関係が正しいものであれば、命の保証が成され、人は究極的平安を得るのです。
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イエス・キリストが語られた平安とは、まず第1に、十字架によって人間の罪を贖い、神と人間との関係を平和なものにしたということです。
命の源なる神と人間との間に罪があり、これが命の流れを妨げていましたが、十字架によって罪が取り除かれたということは、神の命が人間にスムーズに流れ込むようになったということです。
人は信仰によって永遠の命の保証を得、心に平安を得ました。
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第2に、イエス様は聖霊の力によって人間の生活を導くという平安を与えられました。
これが私たちが期待する「見守り」と最も近いものでしょう。
ただし、これは黙っていて与えられるものではないようです。
つまり、神を信じていれば心が守られ、いつも平安で、ずっとこの状態が死ぬまで続く…、ということではないのです。
恐れと不安はクリスチャンの生涯に常に舞い込んできます。
ポイントは、そこで
「聖霊の導きがあるのだから…」
と信仰を働かせ、自分で自分のおびえる心をなだめ、
「必ず良い方向に向かう」
と励まし続けることです。
これはイエス様からの命令です。
「あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな」
(ヨハネ14:27)
放っておいたら平安にさせてもらえる、というのではありません。
自分の方から積極的に、
「心を騒がせない。おじけない」
という努力をせよというのです。
ただし、これは自分の力で平安を勝ち取れということではありません。
平安を与えると言われる神の方向へ自分の心を向けるように努力をせよということです。
その時は、
「わたしの平安をあなたがたに与える」
と言われるイエス様の言葉を信頼していることになります。
その信仰を通して聖霊が力を発揮されるのです。
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神の与える平安を味わう今日として参りましょう。
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