今日のみ言葉【No.2457】(2021年 1月28日)「キリスト教イロハ(127)『断食』」
そこで一同は、断食と祈とをして、手をふたりの上においた後、出発させた。
(使徒13:3)
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最近は「空腹こそ最強のクスリ」と言われるほど、断食が健康のために良いことが明らかにされています。
食べない時間が16時間以上続くと、オートファジーと呼ばれる機能が細胞を活性化させ、体がリセットされるのだそうです。
聖書は健康面よりも霊的面で断食を勧めています。
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断食とは文字通り食を断つことです。
モーセ、エリヤ、イエス・キリストなどの人たちが断食した記事が聖書に書かれてあります。
「モーセは主と共に、四十日四十夜、そこにいたが、パンも食べず、水も飲まなかった。そして彼は契約の言葉、十誡を板の上に書いた」
(出エジプト34:28)
「さて、イエスは御霊によって荒野に導かれた。悪魔に試みられるためである。そして、四十日四十夜、断食をし、そののち空腹になられた」
(マタイ4:1-2)
あなたが一日3食定期的に食べている人なら、1食抜くだけでも辛さを感じるでしょうから、最初は1日断食するだけで限界でしょう。
断食経験者の指導の下、身体面に無理がかからないようにやってみてください。
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さて、人間は食物を摂取して身体を養っていますが、断食を開始するとその供給がストップしますから、栄養が欠乏しているという情報が身体から脳に送られます。
脳は異常をキャッチし、
「このままだと命が危ないよ」
と危険信号を発します。
私たちはそこで普段あまり意識していない「死」というものに直面し、同時に「命」というものを明確に意識し出します。
そのようにして、肉体の働きが衰える分、霊的感覚が研ぎ澄まされるのです。
断食祈祷を経験した人がよく言われるのは、
「断食中は聖書がよくわかる」
「メッセージがスパスパ心に入ってくる」
ということです。
霊的面での働きが進められることを期待して断食に励まれることは良いことです。
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断食では生命が危険に陥らないように配慮しなければなりませんが、霊的意味で気をつけなければいけないのは、目的を違え、単なる形式に陥ることです。
イエス様はそのことを次のように警告なさいました。
「また断食をする時には、偽善者がするように、陰気な顔つきをするな。彼らは断食をしていることを人に見せようとして、自分の顔を見苦しくするのである。よく言っておくが、彼らはその報いを受けてしまっている」
(マタイ6:16)
その当時、自分が断食をしていることをわざわざアピールし、周囲の人々から
「あの人は霊的な人だ」
という賞賛を得ようとした者がいたのです。
断食はあくまで神と自分との間の霊的関係を強めるためのものであり、人に見せるためにやるものではありません。
イエス様は続けてこう言われました。
「あなたがたは断食をする時には、自分の頭に油を塗り、顔を洗いなさい」
(マタイ6:17)
つまり、人々の前ではいつもと変わらぬ態度でいなさいということです。
それは
「断食をしていることが人に知れないで、隠れた所においでになるあなたの父に知られるため」
(マタイ6:18)
です。
そうすると、
「隠れた事を見ておられるあなたの父は、報いて下さる」
(マタイ6:18)
という神の約束が果たされます。
これは断食祈祷をした者だけが味わえる特権であり、
「ああ、神様は本当に私の祈りを聞いていてくださったのだ」
という喜びにあふれる時なのです。
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断食はしてもよし、せずともよしです。
霊的恵みを求める一日として参りましょう。
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