今日のみ言葉【No.2372】(2020年10月 6日)「最後の晩餐(2)」

「たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く。しかし、人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」
(マルコ14:21)

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人間は人生に何度か、

「私なんか生まれてこないほうが良かったんだ」

と思うほど打ちひしがれる時があるかもしれません。

しかし、それが他者から、しかも救い主であるイエス・キリストから言われたとしたら相当重大です。

イエス様は最後の晩餐の時に、ユダに関して弟子たちにそう告げられました。

「人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」
(マルコ14:21)

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キリスト教初心者の方が聖書を学ぶ時、イエス・キリストに関して事前に預言されていたことはすべて成就したと習います。

たとえば、キリスト誕生の750年前に活躍したミカという預言者は救い主はベツレヘムに生まれると預言し、その50年後にイザヤはキリストはダビデの子孫から生まれること、そして受難の生涯を送ることを書き残しました。

今日の聖句で

「たしかに人の子は、自分について書いてあるとおりに去って行く」
(マルコ14:21)

とある通りです。

そうすると、こう考える人が出てきます。

「神はイエスの受難を定めていた。ユダが裏切ったのは、神が定めたとおりに動かされただけなのだ。従ってユダは悪くない。彼に責任はない」

これは誤解です。

イエス様は最後まで彼を愛するがゆえに自由意志を尊重され、彼の選択を妨害することはありませんでした。

ユダは自分の自由意志でイエス様を祭司長たちに売り、裏切ったのです。

では、ユダの行為がなかったなら、イエス様は十字架につかなかったのでしょうか?

いいえ、イエス様は預言者が告げたとおりに十字架におつきになったでしょう。

しかし、そこにユダの裏切りがどうしても必要かというと、その必然性はありません。

神はユダの裏切りを定めていたわけではありません。

ユダがイエス様を売るということは、彼が自分で決めたことなのです。

それゆえに、

「人の子を裏切るその人は、わざわいである。その人は生れなかった方が、彼のためによかったであろう」
(マルコ14:21)

とイエス様は言われたのです。

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ところが福音書を読むと、ユダの裏切りがまるでジグソーパズルの1つのピースのようにピタリと当てはまり、十字架の救いのために必要不可欠の要素のように見えます。

ここに神の全能の秘義があります。

すべてを支配される神が、ユダの誤った行為をご自身の目的遂行のために用いられたのです。

神のほうが人間より、サタンより、1枚も2枚も何枚も上手(うわて)だということです。

このことから私たちが学ぶべきことは何でしょうか?

我々もユダと同じ可能性を持つような者ですから、他人事ではありません。

覚えておくべきことは、彼が十二弟子のひとりとして選ばれたように、私たちもイエス様から選ばれているということです。

そして、せっかくこの世から召し出されたのですから、ユダの事実から目をそらさず、自分もそうなるかもしれないと省みつつ、人生の最後までイエス様に信頼して生きようと心を決めるのです。

ここに神の御心があります。

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復活し、今も生きておられるイエス・キリストを信頼して行動する一日として参りましょう。

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