今日のみ言葉【No.826】(2014年 5月16日)
わたしが地の基をすえた時、どこにいたか。もしあなたが知っているなら言え。
(ヨブ記38:4)
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カウンセラーは基本的に指導したり教えたりしません。
原則として相手の言うことを聞き、鏡となってその人を映し出す役目に徹します。
相手が自分で気づくのを待つのです。
たとえ結果的に結論は同じであったとしても、人から答を与えられて行うのと、自分が自分で見つけた自分の答で動くのでは力の入りようが全然違います。
人は自分で見つけた答で動くのです。
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ヨブ記第38章で、とうとう神様が現れ、ヨブに語られます。
「主はつむじ風の中からヨブに答えられた」
(ヨブ記38:1)
ただし、答えられたと言っても、ヨブの疑問に対して答えを与えたのではなく、彼に多くの質問をなさいました。
例えば今日の聖句の前半の
「わたしが地の基をすえた時、どこにいたか。」
です。
ヨブは答えられたのでしょうか?
この節の後半は
「もしあなたが知っているなら言え。」
と命令形で締めくくられています。
神がこのように問われたその意図は何だったのでしょう?
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このように私も読者の皆様に「質問」という形で出すと、皆さんの脳は勢いよく回転し出します。
神がヨブに質問をしたのは、ヨブに新たな視点から考えさせるためです。
そして最終的には
「自分は知るべきことすら知らないのだ」
と自分の無知を悟り、僅かな知識で全体を知ったつもりになっている自分を知るためだったのです。
神の大きな配慮と言えます。
ヨブはこの神の方法を通して、自分が苦難を味わった謎はついに最後まで解明されないままでしたが、神のなされたことに満足します。
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自分よりも偉大な存在があることに目を開かせていただきましょう。
謙遜な一歩が行き詰まった状況を打開してくれます。
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