今日のみ言葉【No.2371】(2020年10月 5日)「キリスト教イロハ(101)『主の日』」

あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。
(第1テサロニケ5:2)

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私が幼い頃、泥棒の被害に遭ったことがあります。

親に聞くと、家に帰ってきたら畳の上に足跡があって、

「あっ、空き巣に入られた!」

とわかったのだそうです。

しかし、わかった時はもう遅く、

「来てた…」

と呆然とする他ありません。

気を取り直して、何が盗まれたか調べ、警察に連絡して、という作業が続きましたが、結局のところ無くなった物は返ってきませんでした。

主の日は盗人が夜くるように来る、とはこのようなことなのでしょう。

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教会の礼拝を「主日礼拝」と言うことがありますから、「主の日」とは日曜日のことだと思われるかもしれません。

ではイエス様は日曜日に来られるのかというと、そうではありません。

この場合は、イエス・キリストが復活された日という意味での「主の日」です。

また、特別な神様との体験があったという意味で「主の日」という語が用いられることもあります。

「ところが、わたしは、主の日に御霊に感じた」
(黙示録1:10)

しかし、「主の日」の大多数は神の審判に関係することに用いられています。

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旧約聖書における「主の日」とは、まさしく神の審判が行われる日を指しています。

「あなたがたは泣き叫べ。主の日が近づき、滅びが全能者から来るからだ」
(イザヤ13:6)

神に逆らう者にとっては恐怖の日ですが、イスラエルにとっては救いの日です。

「主なる神の前に沈黙せよ。主の日は近づき、主はすでに犠牲を備え、その招いた者を聖別されたからである」
(ゼバニヤ1:7)

新約聖書の時代になると、「主の日」は、キリストの再臨の日、神の国の完成の日であることが明らかにされます。

したがって、キリストの救いを信じる者にとっては、その日は希望の日となります。

「祝福に満ちた望み、すなわち、大いなる神、わたしたちの救主キリスト・イエスの栄光の出現を待ち望むようにと、教えている」
(テトス2:13)

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さて、主の日は私たちのカレンダーに記入できる予定日ではなく、いつ来るかわからない日であることが極めて重要です。

「あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る」
(第1テサロニケ5:2)

泥棒が私たちが寝静まった夜を狙ってやってくるように、主の日はいつやって来るかわかりません。

では無防備で過ごすしかないかというとそうではありません。

夜寝る前に玄関や窓に施錠し、防犯対策をきちんとして生活するように、私たちは日常生活において準備をしているということが大事なのです。

すると、

「今日イエス様が来て天に引き上げられてもいいように、罪を犯さず、良いことだけをして、完璧に生きなければならない」

と頑張り出す人がいらっしゃるかもしれません。

しかし、私たち人間は知らずに罪を犯している者であり、過ちなど数えあげたらきりがありません。

「しまった!」

と気づいた段階で罪を告白し、神様から赦しを受け、自分をゆるし、神の約束に信頼して生きるのです。

そして、毎日祈りながら、地上の宝以上に天に宝を貯える生き方を志していれば、自ずとそれが準備となっています。

後は各自に必要な導きを聖霊が教えてくださるでしょう。

内なる聖霊のささやきに耳を澄ませましょう。

それを無視して自分の思いを通したい時もあるでしょうが、み声に従う訓練を毎日していくのです。

この積み重ねが主の日への準備となっていきます。

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主の日を待ち望む生き方をする今日として参りましょう。

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