今日のみ言葉【No.2323】(2020年 7月17日)「キリストの再臨(5)」
その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。
(マルコ13:32)
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1999年に世の終りが来るというノストラダムスの大予言や、2012年に人類が滅亡するというマヤの予言は人々の心を騒がせました。
ノストラダムスの本はベストセラーとなり、著者と出版社は莫大な利益を得ました。
マヤの方は現地に大勢の観光客が押し寄せ、宿泊施設が大いに潤ったというエピソードを残して、過去の類似の予言と同様に外れました。
「世の終わりは来ます」
これは確実です。
しかし、
「世の終りは○年△月×日となる」
となったら非聖書的ですから、それは偽物だと判断して後は一切無視して構いません。
聖書では、世の終末の時期はイエス・キリストも知らず、ただ父なる神だけが知っていることだとされているからです。
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今日の聖句を理解するためには、1世紀のユダヤの結婚の風習について知らなければなりません。
なぜ世の終りと結婚が関係するのかというと、教会はキリストの花嫁であり、花婿キリストと教会は携挙で一緒になるからです。
ちょっと長くなりますが、ユダヤの婚礼の順序を以下に記して説明します。
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(1)許嫁(いいなづけ)の段階
当時のユダヤでは親が結婚相手を決めました。
(父なる神があなたをキリストの花嫁として選んでいるということです)
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(2)婚約の段階
花婿が差し出した杯(さかずき)を花嫁が受け取って飲むと婚約が成立します。
(キリストの招きに応じて、自分の意志で信じるという決心をすることです)
婚約がすむと、まだ一緒に住む前でも結婚関係に入ったのと同じと考えられていました。
通常は約1年の期間を置いて結婚式をします。
それまでの間、花婿は自分の家に戻り、新居の準備をします。
これはお父さんの家に新たに自分たちが住む部屋を作るのです。
このことを知ると、次の御言葉がよく理解できるようになります。
「わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから」
(ヨハネ14:2)
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(3)結婚の段階
結婚資金は花嫁持ちではなく、花婿の父が出します。
ですから、ここまで花婿の父親が主導権を持ち、管理します。
夫婦が一緒に住む場所ができ、結婚式の準備が整ったとお父さんが判断すると、花婿にGoサインが出て、多くの友を連れて花嫁の家に向かいます。
キリストの弟子たちは当時のユダヤの慣習を知っていましたから、イエス様の次の言葉も当然のごとく受け入れ、自分のこととして理解できたことでしょう。
「そして、行って、場所の用意ができたならば、またきて、あなたがたをわたしのところに迎えよう。わたしのおる所にあなたがたもおらせるためである」
(ヨハネ14:3)
花嫁は家で待つのでなく、通りに案内され、二人は道路の途中で出会い、そこに結婚式の会場が準備されてあります。
(携挙が空中再臨でなければならない理由がここにあります)
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さて、ここまで来てわかることは、花婿はお父さんの許可がないと花嫁を迎えに出られないということです。
いよいよ今日の聖句の解説に来ます。
「その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる」
(マルコ13:32)
ユダヤのお父さんがその時を決める権威を持っていて他の誰もが決められないのと同じように、キリストとクリスチャン(教会)との結婚においては父なる神がその時の決定権を持っています。
世の終りにキリストを地上に向けて再臨させるのは父なる神なのです。
花婿キリストは父なる神の権威に従い、その時を待っています。
ですから、
「その日、その時は、だれも知らない。天にいる御使たちも、また子も知らない」
と、御使も、そしてキリスト御自身さえも知らないと言っておられるのです。
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秩序に従い、用意周到にして理にかなったやり方で、神はあなたと会うその時を準備しておられます。
父なる神のご計画に信頼して、今日の歩みを進めて参りましょう。
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