今日のみ言葉【No.2322】(2020年 7月16日)「キリスト教イロハ(87)『受肉』」

Gerard van Honthorst: Adoration of the Shepherds

そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。
(ヨハネ1:14)

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業界用語なるその世界でだけ通じる言葉があります。

たとえば、刑事ドラマのおかげで警察関係の

・「洗う」(詳しく調べる)

・「落ちる」(自供する)

・「ホシ」(犯人。犯人の目星がついたということから)

などはよく知られています。

キリスト教の世界では業界用語ならぬ神学用語があり、贖罪、受肉、再臨、啓示等、見たことはあるが意味については定かでないものがたくさんあります。

今回は受肉について取り上げます。

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「受肉(じゅにく)」とは、イエス・キリストの誕生を神学的に表現した言葉です。

神の子キリストは、神と等しいものとして万物に先立って存在していました。

そしてキリストは神の意志を伝える神の言(ことば)でした。

「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は初めに神と共にあった」
(ヨハネ1:1-2)

その神の子が肉体という形を取って二千年前、地上に誕生しました。

それは、人間と同じ立場に立ち、人間を救うためでした。

この出来事を受肉と言います。

ここでの「肉」とは人間性を意味します。

イエス・キリストは、神性100%、人間性100%の両方を持った存在として誕生したのです。

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このことを理解する一助として、地面の上をせっせと働きまわるアリについて考えてみましょう。

仮定として、あなたはアリを愛しているので、アリの世界の問題を解決し、彼らを救うために、何かしてあげなければならないとします。

アリは人間の言葉はわかりませんが、アリ同士の音声やコミュニケーションの仕方なら理解できます。

そこで人間であるあなたがアリになるのです。

そうすれば、彼らに救いのメッセージを伝えることできます。

いかがでしょう?

キリストの受肉のイメージが少しは湧いてきたでしょうか?

キリストが神の姿から人間の姿を取られたことを聖書はこう言っています。

「キリストは、神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた」
(ピリピ2:6-7)

愛ゆえに人間の姿を取られたことを私たちは覚えていきたいものです。

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受肉の事実を通して、神の愛を再確認する今日として参りましょう。

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