今日のみ言葉【No.487】(2013年 1月21日)
主はヨセフと共におられて彼にいつくしみを垂れ、獄屋番の恵みをうけさせられた。
(創世記39:21)
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ヨセフの前半生を見ると、幸福な人生とは言い難いものがあります。
彼の母ラケルはヨセフの弟のベニヤミンを産んだ直後に亡くなりました。
最愛の妻ラケルを失ったヤコブは、幼くして母を失ったヨセフを溺愛します。
それがもとで、レアから生まれた兄たちは彼を嫌い、とうとう奴隷商人に彼を売り飛ばします。
ヨセフを買った主人は良い待遇をしてくれましたが、奥さんが不倫を迫り、それを断ると、「この奴隷は私を襲った」と夫に訴え、ヨセフは獄に入れられてしまいます。
その後、彼は2年間、その存在を忘れられて過ごします。
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ヨセフの特長は、そのような不運に遭い、自分のせいではない逆境の中に置かれながら、忠実に仕事をしたことです。
最初の主人は
「そこで彼は持ち物をみなヨセフの手にゆだねて、自分が食べる物のほかは、何をも顧みなかった。」
(創世記39:6)
獄中では、
「獄屋番は獄屋におるすべての囚人をヨセフの手にゆだねたので、彼はそこでするすべての事をおこなった。」
(創世記39:22)
とあります。
ヨセフが気を腐らせずに忠実に励むことができたのは、
「主はヨセフのゆえにそのエジプトびとの家を恵まれた」
(創世記39:5)
ということが分かっていたからです。
神様がどこにいても共におられ、自分が行うことを祝福して下さる実感が彼にはあったのです。
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新約聖書ではこのことを、
「小事に忠実な人は、大事にも忠実である。」
(ルカ16:10)
と言っています。
続いて、
「だから、もしあなたがたが不正の富について忠実でなかったら、だれが真の富を任せるだろうか。」
(ルカ16:11)
と語っています。
現実の矛盾した状況の中ででも忠実に事を行う人を神は見出し、真の富を任せようとなさるのです。
神様はこのような人をご計画の中に引き入れ、用いられようとすることを忘れてはなりません。
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忠実な者としての歩みを続けて参りましょう。
やがて神が見出して下さいます。
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