今日のみ言葉【No.897】(2014年 9月24日)
もろもろの国民を楽しませ、また喜び歌わせてください。
(詩篇67:4)
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詩篇第67篇は報復願望を乗り越えたイスラエルの歌です。
神から祝福の約束を与えられ、その祝福を諸外国へ分かち与える使命をイエスラエルは帯びていました。
それはアブラハムに与えられたこの約束によって確かなものとされました。
「わたしは、…、あなたを祝福し、…、あなたは祝福の基となるであろう、…。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」
(創世記12:2-3)
しかし歴史を見ると、彼らは神に従わず、祝福となる運命が与えられていたにもかかわらず、それを自ら手放す結果となってしまいました。
そこで神は新しい霊的イスラエルを造られました。
それが現在のキリスト教会です。
イエス・キリストを救い主と信じる者は、ユダヤ人異邦人の別なく、全てアブラハムの祝福を受け継ぎ、天の祝福の中に入れられます。
クリスチャンはその祝福を分かち合うためにこの地上に生かされているのです。
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さて、身から出た錆、蒔いたものを刈り取ったのだとはいえ、バビロン補囚の憂き目に遭ったイスラエルはその後どうなったでしょう?
約70年後に帰還し国を再建しますが、その後ずっと諸外国の干渉と圧力を受け続けました。
人は支配を受け、いじめられると、仕返しをしたくなります。
イスラエルも初期にはこう祈りました。
「あなたのしもべらの流された血の報いをわれらのまのあたりになして、異邦人に知らせてください。」
(詩篇79:10)
つまり、
「今に見ていろ…」
「倍返しだ!」
という心理です。
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この報復願望を乗り越える力となったのが、メシヤ(救い主)が来られ、全てを回復してくださるという希望です。
「もろもろの国民を楽しませ、また喜び歌わせてください。」
(詩篇67:4)
とは、ただ単に「一緒に仲良く歌いましょう」ということではなく、血みどろの苦難の果て、メシヤ待望の信仰に支えられた民が到達した境地なのです。
このメシヤ信仰は、イエス・キリストの到来により、罪のゆるしと永遠の命の福音として実現しました。
自分が傷つけられたり、思わぬ仕打ちを受けると、仕返しをしたくなるものです。
その時こそ、主イエスがもたらし下さった恵みに浸る時です。
自分を傷つけたその相手こそが今日の聖句の
「もろもろの国民」
だからです。
神の恵みに満たされ、罪のゆるしを受けた恵みを味わっている者だけが、真に
「もろもろの国民を楽しませ、また喜び歌わせてください。」
と祈り、行動することができるのです。
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私の体験です。
ネットオークションを利用すると、かつての高額商品が中古の格安品として入手できたりします。
私も試してみました。
ところが、待てど暮らせど商品が到着しません。出品者側から「遅くなる」との連絡もありません。
「これは詐欺にあったか…」
と不安になり、問い合わせのメールを出してみました。
すると、
「急性胃腸炎で倒れていて連絡も発送も出来なかった。明後日には送る。」
とのこと。
「そんな…、それはあなたの都合でしょう。こっちはジリジリとしながら待っていたんですよ!」
と怒りをぶつけることも出来ましたが、それはやめました。
祈っている内に、それはふさわしくない行為だと示されたからです。
本当の私の気持ちとしては、正当な怒りを主張したい。
しかし、主の御心は「愛を示せ」ということが分かりますから、我が意志を神に従わせようと心に決めました。
すると、スラスラスラ〜と以下の文章が出てきました。
「急性胃腸炎とは大変でした。何の前触れもなくグワッと来ますものね。了解しました。一日も早いご回復を祈ります。」
これは私の思いから出た文章ではなく、神が書かせた文章だと断言できます。
なぜなら私の本心は「報復」に傾いていたことは自覚していたからです。
すると返事が来ました。
「こちらの都合で本当に申し訳ございません。1秒でも早く送れるようにしますのでもうしばらくお待ちください。」
明後日が1秒に変わりました!
神の愛に支配された行動が世界を変えることをささやかながら体験させていただいた出来事でした。
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共に喜び歌えるように、と祈る日が必ずやって来ます。
そのためにも、神の恵みに浸る一日として参りましょう。
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