今日のみ言葉【No.3655】(2025年 6月12日)「主なる神(3)」
モーセはこのようにイスラエルの人々に語ったが、彼らは心の痛みと、きびしい奴隷の務のゆえに、モーセに聞き従わなかった。
(出エジプト記6:9)
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うつ病とは、脳の機能に変化が生じることによって起こる病気です。
単なる「気の持ちよう」で片づけられるものではなく、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れている状態とされています。
特に思考に偏りが生じやすくなり、物事を悲観的に受け取りがちになります。
たとえ良いことが起こっても、
「どうせ一時的なことだ」
「きっとまた悪くなる」
と否定的にしか考えられなくなるのです。
モーセが神の希望の言葉を語ったとき、イスラエルの民もそのような状態だったのかもしれません。
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神は、「わたしは主である」と啓示され、個人的に人々にかかわる真実な神であることを明かされました。
ところが、このような神からの素晴らしい約束と保証が与えられたのに、イスラエルの民はモーセの言葉に従うことをしませんでした。
なぜでしょう?
今日の聖書箇所がその理由を述べています。
「モーセはこのようにイスラエルの人々に語ったが、彼らは心の痛みと、きびしい奴隷の務のゆえに、モーセに聞き従わなかった」
(出エジプト記6:9)
原因は、
「心の痛みと、きびしい奴隷の務のゆえ」
でした。
彼らは、あまりにもつらい労働の中で、精神的にすっかり弱ってしまっていました。
そのため、どれほど良い知らせを聞いても、それに心がすぐに反応できる状態ではなかったのです。
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もしあなたが、イスラエルの民と同じような状況にありながらも、
「自分はうつではないな」
と判断できたら、そのような時こそ心を奮い起こし、時間を作って神に従いましょう。
それが事態を打開するきっかけとなります。
しかし、
「これはうつだな」
と思うのでしたら、まず、そう自覚できた自分をほめ、自分をいたわることに時間を使いましょう。
無理に自分を変えようとせず、「何もしないで踏みとどまっている」ということが、すでに心の回復の助けとなります。
そうした中で、心に必要な「栄養」が与えられていくのです。
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また、もしあなたが、そのようなうつ状態に陥っている人とかかかわり、伝道したいのなら、まず「心の痛み」と「きびしい務め」を取り除き、神の真実な言葉を伝えるようにして下さい。
苦労している人の心の中は、痛み・悲しみでいっぱいですから、そこに無理矢理「神は愛だ」と説いても、入る隙間がありません。
まず、その人の苦労話を聞き、カウンセリング的関わりを通して、心の痛みを和らげるように試みるのです。
人は自分の悩みを訴えた分だけ心に余裕ができ、その分だけ神の愛を受け取る余地が生まれます。
また、実際の行動面においても、一緒に作業して手伝ってあげたり、必要であれば行政のサポートに橋渡しするなど、状況に応じて柔軟に支援することが求められます。
もちろん、こちら側にまったく依存させては、相手を自立させることにはなりませんから注意が必要です。
しかし、「支えよう」とする姿勢が、相手の心の重荷を軽くし、神のことばを受け入れやすくするのです。
このようにして、伝えながら取り除いていくところに、福音の伝達と社会的な支援活動の接点が見えてくるのです。
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キリストの福音を受け入れやすくするために、心の痛みときびしい務めを減らす努力をする今日として参りましょう。
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