今日のみ言葉【No.2316】(2020年 7月 9日)「出エジプト記(3)』」

神は彼らのうめきを聞き、神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を覚え、神はイスラエルの人々を顧み、神は彼らをしろしめされた。
(出エジプト2:24-25)

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私はここ数年、紙版の聖書をほとんど読まなくなりました。

電子版の聖書をスマホやパソコンで読むのが主になったからです。

特に英語圏では、聖書だけでなく注解書や辞書等も無償、あるいは極めて安価にインターネット上で提供されています。

日本語聖書でも口語訳と新共同訳は無料で読めますので、訳の違いを比較しながら聖書の真理を探っていきたいものです。

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さて、今日のところで出エジプト記の序盤は終り、3章から一気に激動の内容が始まります。

口語訳聖書では2章の最後に

「神は彼らをしろしめされた」

と書かれてありますが、私は「しろしめされた」という言葉は使ったことがありません。

これは古典の「知る」という意味の言葉です。

天皇などきわめて高い身分の者に用いる尊敬語で、「 知っていらっしゃる。承知されている」ということです。

新共同訳聖書では

「神はイスラエルの人々を顧み、御心に留められた」

と訳されていますが、こちらのほうがわかりやすいと思われます。

しかし、あえて古典的な言葉を用い、天上の極めて尊い御方が人間の窮状を「知っていらっしゃる」ということが、「しろしめされた」という語を通して伝わってきます。

神は崇高な御計画をお持ちで、私たちの目から見れば「神は我らを忘れている」としか思えない状況でも、着々とその計画を進めておられ、約束されたことを必ず果たされるのです。

「神はアブラハム、イサク、ヤコブとの契約を覚え」
(出エジプト2:24)

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イスラエルを深く知り、アブラハムとの契約を果たす神がおられるという土台が見えると、出エジプト記全体の流れがよくわかってきます。

まず創世記12章1節〜3節のアブラハムとの契約が全ての基本としてあります。

神はこれを思い起こし、モーセを指導者としてエジプトからイスラエルの民を脱出させます。

そしてそれで終りではなく、そこから彼らが神を信じる民として自立する過程が記されているのです。

内容は、エジプトからの解放(1章〜18章)、シナイ山での神との出会い(19章〜24章)、幕屋と祭司職の規定(25章〜40章)となっています。

「わたしは、有って有る者」
(出エジプト3:14)

と御自身を啓示され、存在し続ける神が、イスラエルの民を「知っていらっしゃる」ことが記録されているのが出エジプト記です。

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私たちは神の大きなご計画の中で常に知られていることを覚えましょう。

そして常にそばに存在しておられる神を意識しながら、今日も祝福の契約の中を歩んで参りましょう。

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