今日のみ言葉【No.2317】(2020年 7月10日)「キリストの再臨(3)」
いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。
(マルコ13:28)
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聖書に出てくる植物で桜に似たものがあります。
あめんどう(アーモンド)です。
多くの植物は葉が出た後に花が咲きますが、桜もあめんどうも花が咲くのが先です。
ところで、花が咲いたように見えないのが「いちじく」という植物です。
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スマホやパソコンで「いちじく」と入力して漢字変換してみて下さい。
「無花果」と出てきます。
この漢字を見ると、花が無くて果実がなるように受け取れます。
実際、いちじくの花は実の中に隠れて咲きます。
人の眼には花が見えないので、「花が咲かないのに実がなった」となり、「無花果」という漢字が当てられたのです。
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イエス様は、世の終りの前兆を知るには、この無花果を見るようにして世の中を見なさいと教えられました。
「いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる」
(マルコ13:28)
世の終りの前兆は、桜やアーモンドの花がパっと咲くように明らかにわかるものではないというのです。
通常は葉が生い茂ってから花が咲き、しばらくすると小さな実ができているのを発見します。
山形は果実王国ですので、今の時期、近くの畑でまだ小さく青い柿の実や、桃の実、リンゴの実がなっているのが見えます。
すると、
「これから夏になって実はどんどん大きくなり、やがて秋になって収穫だなあ」
と人々は季節の移り変わり、時の流れを正確に知ることができます。
しかし、世の終末はこのようにわかりやすくはなっていないとイエス様はおっしゃったのです。
いちじく(無花果)は花が見えないからです。
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では世の終りが近いことをどうやって知ればいいのでしょう?
もう一度今日の聖句を見てみましょう。
「いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる」
(マルコ13:28)
花のように目立つ出来事ではなく、以前と比べて枝が柔らかくなったとか、葉の部分を注意深く観察しなさいというのです。
いちじくの枝葉の1つ目は、イスラエルの動向に注目することです。
聖書の国だからということはもちろんですが、聖書とは関係のない政治的にも重要です。
日本人のほとんどはこの国に目を留めていませんが、中東情勢の不安定さからテロや戦争が世界に飛び火することが多く、イスラエルを含むこの地域は「世界の火薬庫」と言われるほどです。
2つ目は黙示録の預言と現在を比較して見ることです。
たとえば現在のコロナ禍ですが、中国のように個人の情報や動向の全てを政府が掌握し、管理する国のほうが被害を少なくとどめている現実を見ます。
日本でも新型コロナウイルス接触確認アプリが厚生労働省から提供され、中国ほど徹底的ではないにせよ、個人の動向が国によって記録される体制の裾野が広がっているように見えます。
黙示録の終末の時代、世界は統一政府となり、経済統制されると預言されています。
「また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである」
(黙示録13:16-17)
これを読むと、
「あれ、これって、キャッシュレス時代のこと?銀行の暗証番号、クレジットカード、全部数字だなあ」
と、やがて来る時代のことだと容易に想像がつくということは、終りが近づいているということなのです。
「その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる」
(マルコ13:28)
とはこのようなことなのです。
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今の時代は、たとえて言えば12月初めの日本の街中のようなものです。
秋が終わって寒さがひとしお感じられるが、まだ雪は降らない。
ちまたではクリスマスソングが耳障りなくらい流れている。
クリスマスが近いということは、その次のお正月も近いということです。
賢明な読者諸氏はこのたとえの意味がおわかりでしょう。
寒さとはコロナ禍であり、雪は黙示録の患難時代です。
クリスマスは携挙で、お正月はキリストの地上再臨とさばきです。
無花果の枝と葉を見てキリストの警告を思い起こし、救いの福音を伝えていきたいものです。
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